〜悲報〜リクが旅立ちました。 | 秋葉原のねこ・JaLaLaのブログ

〜悲報〜リクが旅立ちました。

いつもねこ・JaLaLaをご愛顧頂きありがとうございます。

 

大変心が痛いお知らせになりますが、

タイトルにあります通り、

 

リクがFIP(エフアイピー)、正式名称「猫伝染性腹膜炎」を発症し、

 

2月26日午前1時頃、亡くなったことをご報告させて頂きます。

 

大事なことですので初めにご説明させて頂きます。

 

●病名に伝染性とありますが、発症した猫から猫へもうつりませんし、人にもうつりません。

 

●説明の中に猫腸コロナウィルスというウィルスが出てきますが、新型コロナウイルスCovid19とは別のものです。

 

猫伝染性腹膜炎という病気は、猫のうち6~7割が保有しているとされている猫腸コロナウィルスが突然変異を起こし、

毒性の非常に強い猫伝染性腹膜炎ウィルス(FIPV)になることで発症する致死性の非常に高い病気です。

 

また、残念ながら猫腸コロナウィルスが猫伝染性腹膜炎ウィルスへ突然変異する原因はいまだ明らかとされておらず、

確実な予防策がないのが現状です。

 

FIPには、

ドライタイプ・ウエットタイプ・混合(ドライ&ウエット)タイプがあり、

進行のレベルとして、

初期・中期・後期と三段階で評価されています。

 

リクはウエットタイプで、

2月22日にFIP外来のある病院見て頂いた段階で、後期寄りの中期という診断でした。

ウエットタイプは特に進行が早く、早い子では10日程度で亡くなってしまうこともあります。

 

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通院した日の写真です。

体重は2.9kgまで減少していました。

 

FIPはその性質上不治の病とされ、

発症したら命を落とす病気だと認知されてきましたが、

近年、FIPに効果があるとされる抗ウィルス薬が開発され

その薬によってたくさんの命が助かるようになってきています。

 

ただしそれらの薬はまだ未承認薬であることから、扱っている病院も多くはなく、

一般的なお薬よりもかなりの費用がかかります。

 

リクの場合、往診の獣医師に『FIPが疑われる』と言われた翌日にはFIP外来のある病院で

診て頂くことができ、

その日から薬の投与がかないまして、以降毎日そのお薬を投与してまいりました。

 

ですが、

15歳半という高齢であること、

腎不全であること、

進行レベルが後期寄りの中期であったこと、

 

何日もまともに自分から食べていないため22日には経鼻カテーテルを留置し、

そこから栄養をおくっていましたが、

薬の効いてくる時間を待たずに、本人の生命力が先に尽きてしまったようです。

 

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平均寿命近い15歳半で腎不全の子に対し、高額な未承認薬の治療を選択することには、

当然賛否が分かれると思いますし、非合理的な選択だと思われても仕方ないと思います。

 

オーナーとしましては、

『治療できる薬があるならやってあげたい。後悔はしたくない。』

という強い思いで今回の決断に至り、

 

なんとか回復してほしいとの思いで看てきましたので、

それがかなわず、とても残念です。

 

リクがFIPを発症したこと、未承認薬の投与に至ったこと等、

亡くなる前にブログの準備はできていたのですが、

 

昨日の段階でかなり本人がだいぶつらそうでしたので、

このままの治療で大丈夫かどうか、今の状態を診察をして頂いて再度方向性が決まってから

皆様にご報告をしよう、と話をしていたところでした。

 

こんなに重要なお知らせが、

寝耳に水のようなご報告になってしまったこと、

心よりお詫び申し上げます。

 

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リクとのお別れにつきまして

 

明日2月27日月曜日の19時半まで可能です。

 

大変勝手ながらお一人様またはお一組様15分のお時間とさせて頂き、

また事前にお電話にてお時間をお取り頂いてのお別れとさせて頂きます。

お手数ですが、まずはお電話にてご相談ください

 

火葬は火曜日の9時になります。

その頃静かに空へ昇っていくと思います。

 

だいすきなママに看取られ、安心して旅立っていったはずです。

 

15年半、リクを可愛がっていただき、本当にありがとうございました。

本人に代わりまして心より御礼申し上げます。