保守系の近現代史を読みたいとAmazonレビューから探して、ただいま渡部昇一氏の「年表で読む日本近現代史」を読んでますが、
読んでたら「んん？」とちょっと気になる箇所がありました。
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年表で読む日本近現代史 P37より
「壬午政変（じんご）は、そもそも開国派を倒し、朝鮮政府の政策を清国寄りに戻そうとした
大院君が起こしたクーデターだった。
しかし、暴動につけ込んで軍隊を派遣した清国は、あろうことか、その大院君を逮捕してしまった。
つまり清国は、とにかく朝鮮を掌握できれば、きっかけなど何でもよかったということだろう。」
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このブログで書いてますが、私は宇山氏の朝鮮属国史を学びましたが、大院君をこのように書いてしまうのは
いささか納得いきません…
というのも大院君は、李氏朝鮮時代に中国（シナ）に初めて反旗を翻した人物であるということだからです。
それもあって大院君は私には印象的で今現在も頭に残っていた人物です。
大院君がやった政策としては、
・儒林撤廃（儒林の実態は明、清王朝の出先機関）
・両班などの階級にこだわらず有能な人を登用。
・両班からも税を徴収する戸布制を施行し庶民と同等に扱う。
・両班の土地独占を禁止し農地を平等分与。
・腐敗役人を撲滅するために管制改革を実施。
をやったそうです。
そして大院君は鎖国もしています
が、後に閔妃（高宗の妻）がクーデターを決行し高宗に政治を行わせ大院君は追放されます。
が、実際は高宗ではなく閔妃が政治を取り仕切り大院君がした改革を以下のように元に戻します。
・両班への課税を取りやめ、大土地所有などの権益復活を認める。
・儒林も復活し清王朝に媚び多額の金銭を上納、見返りに王妃の息子が世子（せじゃ）として清に認定させる。
壬午事変は、閔一派を倒すクーデター（旧式軍隊の暴動）で大院君が裏で操っていたらしいですが、
大院君が清国寄りにしたかったわけではなく（おそらく）、
かつて対立した両班、儒学者が開国に反対し閔一派排除の目的が一緒である大院君を担ぎ上げ、
大院君は大院君で閔妃を排除し復活の機会を狙っていたからです。
そうそう、閔妃一派を排除するという目的だけが開国反対派と大院君が一緒だったというわけです。
（のちに？？鎖国派でも親中派と反中派に分かれます。大院君は鎖国派の反中派）
なぜ清国が大院君を逮捕したかというと、閔妃が壬午事変のクーデターで暗殺されそうになったところ宮殿を脱出し
清国に救ってもらおうと、閔妃が清国に臣従する条件で大院君排除を依頼したとのこと。
清国にとっても、清に反抗的な大院君（清国から独立しようとした）を危険視していたとのこと。
なので、このような渡部氏の書き方は私には納得いきません。
大院君が清国から独立するようなあのような政策をしたのは私はすごいと評価してましたので。
あと話は変わりまして、以前の古谷の発言記事にしましたが（こちら）
↓
茂木「実は（朝鮮半島）二千年間主権がないんですよ。」
橋下徹「そこは事実上の話と政治的な話を分けないと…」
古谷「公的な電波で嘘を言うのはやめたほうがいいですよ。
高句麗は主権がありました。独立国でした。
しかも高句麗は隋と戦争しています。
こういう人が二千年間主権がなかったというからダメなんです。
あったんだから。高句麗…」
古谷「茂木さんが二千年間韓国は主権なかったといった事に嘘だといってるんです。」
橋下徹「そこは事実上の話と政治的な話を分けないと…」
古谷「公的な電波で嘘を言うのはやめたほうがいいですよ。
高句麗は主権がありました。独立国でした。
しかも高句麗は隋と戦争しています。
こういう人が二千年間主権がなかったというからダメなんです。
あったんだから。高句麗…」
古谷「茂木さんが二千年間韓国は主権なかったといった事に嘘だといってるんです。」
茂木「高句麗は韓民族じゃないですよ。あれは」
古谷「は？朝鮮民族でしょ」
※私注釈：古谷は漢民族と勘違いしている可能性あり
古谷「は？朝鮮民族でしょ」
※私注釈：古谷は漢民族と勘違いしている可能性あり
茂木「勉強してちゃんと」
古谷「高句麗は韓民族じゃないの？」
古谷「高句麗論争というのは中国にも韓国にもありますから」
宇山氏の朝鮮属国史の最後の方に〆として以下説明ありました。
↓
漢の武帝が紀元前108年
楽浪郡を朝鮮半島に設置して以来
朝鮮半島は約2000年間、中国の属国。
高麗王朝の前半に一時期独立を維持したことがあったがほとんど中国の隷属。
「宇山氏の朝鮮属国史より」
高句麗は民族的に朝鮮史ではないのですよね？
高句麗論争というものがありますが…
高句麗って地理的に北朝鮮でもなく満州があったところみたいですね。チャンネルくらら動画で気づきました。
このブログでももう一つ紹介した「地図で読む日本の近現代」歴史ミステリー倶楽部三笠書房の
本も一緒に見比べながら読んでいるので面白くて頭に入りやすいです。
そして本日、以下の間違いを見つけてしまいました(^-^;
1884年日清戦争？？
渡部氏の本では日清戦争は1894年とあります。二つの本同時に見比べ混乱してしまいました。
貴重な時間を無駄にしてしまいました。
日清戦争は、正しくは1894年だそうです。間違えないでね…ちゃん出版社は間違いがないか確認しようね！！
↓
