猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』

困惑混沌の朝。から派生する続き…………ではないかもしれない妄想と計画の俺。の続きもなっております。

 

 

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死ぬまで……いや、死んだ後に地獄へと落ちるまで決して告げたりなどせずに秘め抜くと決めていた筈の私の恋心。
なのに、どうしてこうなってしまったの?そんな疑問が巡るけど虚ろな頭には答えなんて出ない。
そして、私は痛感させられたのだ。
 
 
 
 
 
なでなでぎゅぅっと絡みつかれております。
………………はい。いつもなキリッと凛々しい麗しフェイスが少しでれっと笑み崩れてらっしゃいますが、敦賀さんに。
神の寵児の寵愛を一身に受ける素うどん……
敦賀教拗らせた痛い女の妄想おつ!または、敦賀さんの精神錯乱状態の心配やなんの天変地異が起きた事やらとご心配をなさったことでしょう。
私もそうでしたともっ!!
ですが……ですが…………
朝、目を覚ました瞬間からあんなっ!……あんなありえもしないような破廉恥極まりない状態でっ!?なのに、どうすれば?なんて疑問が浮かぶ隙さえなく次から次へと私を襲う衝撃と羞恥と濃密敦賀セラピーの渦。
あれは……あれは、反則ではないでしょうか?こちとら隠れ遊び人な夜の帝王様と違って、井の中の蛙どころかまだおたまじゃくしレベルな初心者バリバリな訳ですよ?久しぶりなオフの日だったというのに記憶のほっとんどがモザイク必須な肌色で……いつの間に夜になっていたのかも不明なくらいで、思い出せるのはほっとんど私の寝室の天井というありさま。
睡眠なのか失神による意識消失だったのかもわからない束の間の休息から目が覚めた時、ビニール袋片手な何処かから帰ってきたばかりなご様子の敦賀さんが
「足りなくなると困ると思って♫」
と、語尾に音符マークなまでご陽気さでもって……敦賀蓮なお方がどんな顔して!?な避妊具なんてものを買ってらしたときにはこの薄っぺらくて色気ナッシングな私でさえ
これは噂に聞く、身体が目当て……ってやつなのでは?なんて考えが浮かんでしまいましたもの。
私のそんな考えは何故かすぐに敦賀さんに気取られて、似非紳士スマイルな夜の帝王様が力ずくで破廉恥な手法により徹底否定されましたけど。
さらに、恐ろしいことに破廉恥ver敦賀セラピーには自白効果まであったのか……
「最上さん、俺のこと好きだよね?」
などと仰るお方に、秘める筈だった私の恋はまるっと知られてしまったのでした。
 
 
 
 
 
 
ようやっと……です。オフも残すところあと数時間となった頃、ようやっとまともに服を着ることを許されましたとも。パジャマですけど。
それでも、恋人として私のくたくたな身体を離すことなくぎゅぅと抱き寄せてらっしゃるお方はかわいいなこんちくしょー!なまでなわんこっぷりでもって強請ったりなぞなさるのだ。
「ねぇ、キョーコ……俺のことも名前で呼んで?」
と、べったべたなまでの甘い低い声で。そこでふと私の中に芽生えてしまった野心。
……敦賀さんの本当の名前を呼びたい。呼んでみたい。
もっと敦賀さんのことを知りたいっ!!という素直な欲求と…………頭にちらりとよぎったのは私の出生の仕方だった。
私のお母さんは、御園井一志を騙るどこの誰やも不明な男に騙されて私を産んだ。
敦賀さんがそうだとは決して言わないけど…………でも、私のことを好きだと言ってくれるのなら……どうか
「敦賀さん……敦賀さんの本当のお名前って……聞いてもいいですか?」
聞いた途端、ビクリと敦賀さんの身体が硬直したのを感じた。
見上げた敦賀さんは、困るとかどうはぐらかそうかと悩むというよりも何か少し戸惑うような感じで……
「私、本名も知らない方とお付き合いは…」
ほんの少しだけ、自信があった。だって敦賀さんの私への想いとか執念みたいなものは文字通りに身体で実感させられてしまっていたから。
だから、お付き合いは出来ませんとそう言い切る前に
「待って!待って、キョーコ!!」
焦ったみたいに彼が遮った瞬間には掛かった!って、そう心の中でほくそ笑むみたいな気持ちだった。
「じゃぁ、教えて……くださいますか?」
と、彼を追い詰めてみせた。さぁさぁ、洗いざらいに吐いてくださいませ。
そして、私を憧れな敦賀百万石のご当主にっ!!と鼻息を荒くする私へと……何故ゆえなのか、どこか開き直ったみたいな胡散臭い感じのあるにっこりとした笑顔で彼は言った。
「教えてあげるけど、日本ではうちの社長とその他数人ぐらいしか知らないトップシークレットだからね。知ったからには……一連托生。これから一生、引き返せないからね?」
などと。






へ?え?い……一生???人生はじめてな両想いに浮かれちゃったちょっとした、そのここここ、こ恋人としてなお願いだった筈が……なにやら取り返しのつかない迄の重要なご様子に待ってくださいと私が制止の言葉を声にする前に、彼は白状しはじめてしまったのだ。
本当の名前と……隠していたふたりの思い出などまでな彼の洗いざらいを。
 
 
 
 
 
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ちょっぴりだけ浮かれた恋人へのおねだりなつもりが、うっかりうかうか妖精の正体を暴くことに。
(*ΦωΦ)
 
 
なーんてこちら、いつも猫木と遊んでくださる素敵ますたぁなゆるるく様より会議室にていただいたネタ
 
「事後とはいえ告白されたけど、よくよく考えたら敦賀さんの本名さえ知らない!?このままじゃ、あの母親の二の舞?なキョコさんによる、信じて欲しいなら全部教えてください!!な暴くキョコさん」
 
を、あれ、これまじーん様のネタとうまく繋がるかも?な勢いでねりねりとしてみたつもりなものとなっておりまする。
楽しいネタをありがとうございましたー!!
・:*+.\(( °ω° ))/.:+
 
 
 
蓮さんは兎も角……キョコさんの明日のお仕事、しんどそうだよなぁ。←きっと嬉々として迎えにあがるだろうお方がいるのだろう、んでキョコさんちに上がり込むか自宅に攫うんだろうな。
_(:3」z)_
 
 

↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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