バスの中で英語を操る謎のヘルメット男
会社帰りのバスに、一人の男が乗ってきて、
私の隣に座りました。
年のころなら30代後半くらい、ラフないでたちに
頭には何故かヘルメットをかぶっていました。
ヘルメット男と一緒に乗ってきたのは40代くらいの
きまじめなサラリーマン風のおじさんでした。
二人は元々の知り合いという感じではなく、
サラリーマン風のおじさんはヘルメット男の
向かい側の席に座りました。
ヘルメット男がおじさんに話しかけます。
それも英語で。そしておじさんも英語で答えます。
私の拙い英語力から判断すると、二人とも英語は
かなりの腕前で、発音はともかく、意志疎通は
ほとんど問題なくスムーズに行えるようでした。
英語での会話を展開している、どう見ても日本人にしか見えない、
それほど親しいわけでもなさそうな
ヘルメット男ときまじめなサラリーマンおじさんという
通勤バスの中ではかなり珍しい組み合わせ
(通勤バス以外でもかなり珍しいとは思いますが)
の会話に、私の耳はダンボのようになっていました。
ヘルメット男が英語で話しかけます。
(以下は英語力に自信のない私が必死で聴き取ったもので、
正確ではないかもしれません)
「TOEICのスコアは何点?」
おじさん(こちらも英語)「TOEICは受けたことがない」
ヘルメット(負けずに英語)「どこで英語を勉強したの?」
おじさん「高校と大学で」
ヘルメット「大学はどこ?」
おじさん「東京大学」
私(心の中)「お~東大」
ヘルメット「お~東大。誰それ(ヘルメットの知り合いの名前らしい)は
知ってる?」
おじさん「知らない」
私(心の中)「東大卒の人なんてそれこそ何十万人もいるんだろうから、
知り合いの名前言われたっておじさんだって困っちゃうよなあ」
ヘルメット「誰それ知らない?○○ファンドで働いてるんだけど。
グーグルで引くと出てくるよ」
おじさん(あまり興味なさそうに)「そうなんだ」
ヘルメット「そうそう」
そんな会話を交わした後、ヘルメットは乗ってから
2つ目の停留所くらいでおじさんに
「サンキュー」(もちろん英語で、というかサンキューは元々英語ですか?)
と言って颯爽と降りて走っていってしまいました。
ヘルメットが降りてしまった後のおじさんは、
通勤バスにすっかりなじんだ普通のサラリーマンに戻っていました。
おじさんの姿を見ながら、私の頭の中は多くのクエスチョンマークで
覆い尽くされていました。
「果たして二人の関係は?何故英語で会話していたの?
そしてあの男は何故ヘルメットをかぶっていたの?」
私の乏しい想像力をフル回転しましたが、
思いついたのは「ああ見えて二人は本当は日本人ではなく、
ヘルメット男のお国では、ヘルメットをかぶってバスに乗るのが
普通のことなんだ」ということくらいでした。
(最もありがちなのは、英会話学校で一緒の二人で、そのまま
バスでも英語の練習をしていたということですが、
二人が乗った停留所は、英会話学校などとてもなさそうな
田舎だったので、その可能性は非常に薄いと思われます)
私の隣に座りました。
年のころなら30代後半くらい、ラフないでたちに
頭には何故かヘルメットをかぶっていました。
ヘルメット男と一緒に乗ってきたのは40代くらいの
きまじめなサラリーマン風のおじさんでした。
二人は元々の知り合いという感じではなく、
サラリーマン風のおじさんはヘルメット男の
向かい側の席に座りました。
ヘルメット男がおじさんに話しかけます。
それも英語で。そしておじさんも英語で答えます。
私の拙い英語力から判断すると、二人とも英語は
かなりの腕前で、発音はともかく、意志疎通は
ほとんど問題なくスムーズに行えるようでした。
英語での会話を展開している、どう見ても日本人にしか見えない、
それほど親しいわけでもなさそうな
ヘルメット男ときまじめなサラリーマンおじさんという
通勤バスの中ではかなり珍しい組み合わせ
(通勤バス以外でもかなり珍しいとは思いますが)
の会話に、私の耳はダンボのようになっていました。
ヘルメット男が英語で話しかけます。
(以下は英語力に自信のない私が必死で聴き取ったもので、
正確ではないかもしれません)
「TOEICのスコアは何点?」
おじさん(こちらも英語)「TOEICは受けたことがない」
ヘルメット(負けずに英語)「どこで英語を勉強したの?」
おじさん「高校と大学で」
ヘルメット「大学はどこ?」
おじさん「東京大学」
私(心の中)「お~東大」
ヘルメット「お~東大。誰それ(ヘルメットの知り合いの名前らしい)は
知ってる?」
おじさん「知らない」
私(心の中)「東大卒の人なんてそれこそ何十万人もいるんだろうから、
知り合いの名前言われたっておじさんだって困っちゃうよなあ」
ヘルメット「誰それ知らない?○○ファンドで働いてるんだけど。
グーグルで引くと出てくるよ」
おじさん(あまり興味なさそうに)「そうなんだ」
ヘルメット「そうそう」
そんな会話を交わした後、ヘルメットは乗ってから
2つ目の停留所くらいでおじさんに
「サンキュー」(もちろん英語で、というかサンキューは元々英語ですか?)
と言って颯爽と降りて走っていってしまいました。
ヘルメットが降りてしまった後のおじさんは、
通勤バスにすっかりなじんだ普通のサラリーマンに戻っていました。
おじさんの姿を見ながら、私の頭の中は多くのクエスチョンマークで
覆い尽くされていました。
「果たして二人の関係は?何故英語で会話していたの?
そしてあの男は何故ヘルメットをかぶっていたの?」
私の乏しい想像力をフル回転しましたが、
思いついたのは「ああ見えて二人は本当は日本人ではなく、
ヘルメット男のお国では、ヘルメットをかぶってバスに乗るのが
普通のことなんだ」ということくらいでした。
(最もありがちなのは、英会話学校で一緒の二人で、そのまま
バスでも英語の練習をしていたということですが、
二人が乗った停留所は、英会話学校などとてもなさそうな
田舎だったので、その可能性は非常に薄いと思われます)