夫:脳梗塞により右半身麻痺
大腸がんステージⅢC→腹腔鏡手術(2019年11月)
→抗がん剤(オキサリプラチン+ゼローダ)2019年12月~5クール半
→肝転移→大動脈リンパ節転移(疑い→確定)2020年10月
→抗がん剤(5-FU/ロイコボリン + CPT-11 + パニツムマブ)~2021年2月
→大動脈周囲リンパ節手術 2021年4月7日 
→退院後自宅療養
→仕事復帰 2021/5/10~
→家庭内別居中 2021/06/02~
→抗がん剤(5-FU/ロイコボリン + CPT-11 + パニツムマブ)再開 2021/06/11~
→抗がん剤減薬中 (5-FU/ロイコボリン + CPT-11)
→抗がん剤(5-FU/ロイコボリン + CPT-11 + パニツムマブ)再開
→家庭内転倒で骨折他のため 抗がん剤休止中
→2022/06/24より 抗がん剤再開 パニツムマブは中止。←治療費がかなり安くなった。
→2022/11/11より パニツムマブ再開(5-FU/ロイコボリン + CPT-11は中止?)
→2023/2/10より 抗がん剤がロンサーフに変更(飲み薬)
→2023/8/24より 抗がん剤がスチバーガに変更(飲み薬)
→2023/11/9より セツキシマブに変更(点滴)
→2023/11/10より 腰椎への放射線治療開始(10回予定)

私:2023/12/11 脳梗塞発症

***********************************************************

◆脳梗塞(私の場合)その2◆

 

 

 

 

 


早退した私はまず 家の近所のかかりつけ医へ行きました。

直接救急車を呼ぼうか迷ったのですが、

結果的には 良かったのかなぁという気がしています。

その理由はまた後程。



受付で「左手足のしびれがあります。脳梗塞の可能性を考えて受診しました」と伝えると、

すぐに医師に連絡を取ってくれて、すぐに診察室へ案内されました(他の受診者さんスミマセン)。

過去のカルテを見ながら症状を確認。


「うちにはMRIないので、脳梗塞の診断はできません。すぐに大きな病院に行きましょう。(お隣の市になります)

〇〇病院と△△病院とどちらがいいですか?」というので、

受診歴もあるし、夫の救急対応がすごく良かったこともあって、〇〇病院に決めると、すぐに脳神経外科の医師に紹介状を書いてくれて、


「今はまだ動きが悪くないけれど、ご自身で運転されるのは危ないと思うので救急車を呼びますね」と。


夫も娘も 市外で仕事をしているため、今から連絡して迎えに来てもらっても最短でも1時間かかってしまうので、救急車を呼んでいただけて助かりました。



救急車では


「スミマセン。絶対に車酔いするので横にならず 前向きに座らせてください」とわがままを言いました。


本当に三半規管弱くて、そうでなくても乗り心地の良くない救急車(夫の付添で乗車経験あり)、車酔いするのは100%確実。


〇〇病院の救急入口に到着すると ストレッチャーに乗せられ、あれよあれよと言う間に診察開始。

症状が出た時刻、今の状態その他をいろいろ聞き取りされながら、点滴のルート確保。

手足等の動きで左右差がないかどうかのテスト?では

1.両手を前に伸ばして目をつむる(少し左手が下がってくる)

2.寝たまま片足を上げて降りてこないように頑張る(左足頑張れない)

3.膝を立てる(左足 プルプルしてスムーズに立てられない)

4.片足の足先で もう一方の脚を膝から足元にかけてすーーっとなぞる(左足 上手くできない)

などなど 

痺れだけだと思っていたけれど、右足に比べると左足の動きがかなり悪くなってきていたようでした。


一方で 瞳孔の開き具合、口の動き、しゃべり等では左右差は全くなく、問題なし。


受け答えもしっかりでき、症状としては

左上下肢のしびれと 左下肢運動障害あり、という事。


そうこうしながら 脳の単純CT、そしてMRI撮影等を行っていきます。


三半規管の弱い私は ベッドに横になったままであちこち移動させられるのも、結構酔いました(^_^;)

病気の方でしんどいよりも、あきらかにベッド移動酔いがしんどい(^_^;)


ごくごく小さな詰まりだったのか、はたまた詰まりが勝手になくなったのか不明ですが、

CTにもMRIにも写ってはいなかったとのこと。


新人、若手、中堅とみられる3人の担当医が、脳梗塞以外の可能性も吟味しながら、

血栓をとかす いわゆるt-PA静注をするかどうかの検討をされていました。


というのも 脳梗塞の”ような”症状は明らかにでているけれど、MRIに写っていないため、

治療によって 逆に脳出血が起きる心配があるためです。

あくまで現時点では「脳梗塞の疑い」なんです。


けれども、度々行われる足の動きのテストで、徐々に動きが悪くなって行っているのが確認されて、t-PAを行う事が決まりました。

右ひじ内側のルートではなく、さらに手の甲にもルートをとられ(針を刺されるときめっちゃ痛かった!!!)そちらに流すことに。


このt-PAは 発症から4時間半以内限定の治療です。

以前は脳梗塞の治療といえば これくらいしかなく、発症から時間が経ちすぎると、積極的治療は行えない状況だったみたいですが、(夫が病院に到着したのはゆうに6時間を超えていた)


今では 脳血管内治療といって、足の付け根から血栓でつまった血管までカテーテルを挿入し、そのカテーテルで血栓を回収する治療法があるそうです。

ステントという網状の筒を血栓の中で広げて回収したり、カテーテルで吸引して回収したりする方法があります。

この治療は 発症後24時間以内まで行う事ができるそうで、発症に気が付かず、病院に行くのが遅れてしまった患者にとってはありがたいことですね。