過去を振り返って 通院開始 | HIV陽性を宣告されて。

HIV陽性を宣告されて。

2009年に初夏、B型肝炎で入院しました。
退院直前に医師に告げられたのは、HIV陽性で有ること。

その時の心境や、これから先どうして行こうか。
そんなことをつらつら書いていこうかなと思います。

新宿の病院に向かった。
梅雨に入る前だったけど、雨が降っては止むような天気で、
入院後の衰弱したからだに、堪える蒸し暑さだった。


受付から案内されたのは、感染症外来だった。
担当医はまずは外来専門で、しばらくしてから
専門の担当医に引き継がれるらしい。


初診の質問で、普通聞かれないと思うような質問をされた。
同性間での性交渉があるのか、性交渉は不特定多数だったのか、
それはどんな場所(環境)だったのかなどを質問された。


同性間、不特定多数の環境であったことを告げると、
「それは、いわゆる"ハッテン場"ですか?」と聞かれた。
そうですと答えたけど、ちょっとドキッとした。
同性間の感染率が高いこともあって、患者が多いんだろうと納得した。


初診のため、いろいろな検査をしなければならなかった。
身長、体重、聴力、視力などの健康診断での項目はもちろん、
心電図や胸部レントゲンなどの検査も行った。


なにより嫌なのは、採血だ。
自分は、採血がすごくすごく嫌いなのだ。
血液に関わる話もダメで、自分の血が注射針を伝って
どんどん溜まっていく光景など、視界に入れることができない。


初回ということもあって、血液を多めに採らなければならなかった。
採血担当の看護師が、技術慣れしていなかったのか、
何度針を差してもうまく採血できなくて、
針を取り終わることには、腕が痛くて曲げたくなかった。
(こうして書いているだけでもゾクゾクします。。。)


HIV感染も心配だけど、肝炎の症状が良くならない限り、
職場復帰や横になる生活から抜け出せないため、
早く良くなるようにと祈っていた。


血液検査の結果、肝臓の値は依然、余談を許さないという。
HIVに関する検査結果は、後日の通院時にということになった。


担当医と別に、事務的なことを担当する人を案内された。
その人と話をし、その日は病院をあとにした。