3月24日(日)。シンガーソングライター遠坂めぐさんの Birthday ワンマンライブ2024夜の部に参加してきました!昨年11月のワンマンライブはチケットを購入していたのに急きょの入院で参加できなかったので、今回は昨年3月の生誕祭以来、1年ぶりのリベンジでした
ただ、病気がまだ完治していなくて(神経痛の一種で、感染症ではないので会場でお会いしためぐ民の皆様、ご安心ください)あまり大きな声が出せなかったのですが、パワーアップしたおめぐの歌に元気をもらいました!
おまけに写真が苦手で当日は1枚も撮らず。でも、めぐ民の皆さんとの交流のおかげで皆さんの写真をお借りしてレポートしますね。
会場の四谷Honey Burst入口前の看板(singspielerさん提供)
夜の部は18時から。会場は防衛省の正面玄関の真向かいでものものしい警備が見えます。早めの17時頃に到着したのですが、その頃には既に行列ができていました。時折小雨がちらほら。
会場は靖国通りをはさんで防衛省正門の真向かいでした(singspielerさん提供)
地下の会場に下りていくと、場内はこんな感じでした。初めてのフルバンド演奏ということでいつもよりステージの奥行きがあります。
四谷Honey Burst ライブ会場お客様入場前の光景(YYさん提供)
場内で着席すると、常連めぐ民のdaiさんやしらまささんを発見。声をかけて近くに座らせてもらいました。常連さんたちは昼の部からの連チャンで、既に感動のステージを一度見終えた興奮からか、とても賑やかで、小雨のなかを静かにやってきた夜の部組の自分とは明らかに温度差がありましたが、感動のお裾分けをもらおうと思って、「昼の部どうでした?」と聞くと、「良かった!」「すごかった!」という賛辞と共に「ストップウォッチが要りますよ」と??それ以上はネタバレになるからとのことで話はそこまで
1.うすしお
いよいよライブ開始の時刻。バンドのメンバーが入場しますが、まだおめぐはいません。演奏が始まりました。「うすしお」のイントロだ!おや、男性の方がピアノを弾いているぞ。「うすしお」はちょっと長めのイントロがありますが、その間におめぐこと遠坂めぐさんが颯爽と現れ、ハンドマイクを手に取って歌います。
いつもならピアノの前に座って弾き語りで歌うおめぐが、ステージの中央で立って歌う姿はとても新鮮です。既に昼公演を終えていることは全く感じさせない元気いっぱいの声がライブ会場に響きます。
2.メトロ
続く「メトロ」もいつものように爽快に歌います。あの疾走感のあるピアノはアレンジは全く同じですが弾いているのは男性の方でした。
元気に2曲を歌い終えたおめぐはライブのサブタイトルにあった「○○からの卒業」のたねあかしをします。「ピアノ弾き語りからの卒業」だと。場内から「え~っ!」という声が漏れます。おめぐがピアノを弾かないなんて!という声でしょう。でもこれ、ネコバスは以前のブログで予想してたんですよね。また当てちゃいました💦
ハンドマイクで立って歌う遠坂めぐさん(遠坂めぐさんのXより)
3.恋人はシンガーソングライター
おめぐの曲にはイントロ無しで冒頭からボーカルが入る曲がいくつかありますが、この曲もその一つ。基音なしで迷いなく冒頭の音程を当てられるのは絶対音感の証ですね。それだけでなく指揮者もいないのに冒頭のタイミングをピッタリ合わせられるのもすごいです。おめぐが息を吸うブレスの音を合図にして合わせているようです。
4.これ何の意味があるの?
これもイントロ無しで冒頭からボーカルが入る曲です。2曲連続ですね。この曲のフルバンド編成は初めて聴くので、このライブ用に新たに編曲されたのでしょうか。
5.普通の平日
この日は日曜日でしたが、明日からはお仕事ですね~ということで盛り上がりました。サビでは独特な手拍子のやり方があって、これをやるとおめぐのライブに来ている気分になります。
6.23時過ぎのカップラーメン
土曜のライブ配信で1回だけ聴いた曲。久しぶりです。この曲も「これ何の意味があるの?」と同様、今回のライブ用に新たにフルバンド編曲されたのだと思います。
この曲は設定したテンポどおりに演奏すると3分ちょうどで終わるそうです。この曲を歌っているあいだにカップラーメンが作れる、ということのようです。おめぐはここでゲームをやろうと呼びかけます。ストップウォッチで曲の開始と終了のタイミングでおめぐがストップウォッチを押します。ライブ会場の聴衆も同じようにそれぞれのストップウォッチを押して、おめぐの数値にいちばん近かった人に賞品をあげる、と。結果の数値は忘れてしまいましたが、場内中ほどにいた男性の方がニアピンで商品をゲットされました。
ぼくのストップウォッチは2:54:29だったのですが、隣にいたdaiさんも全く同じ2:54:29でした。「あ、同じですね!」と言って見せたのですが、ぼくの数値には興味がなかったようで反応が薄かったです(笑)そりゃ、おめぐとピッタリじゃなきゃ、意味がないですよね
「23時過ぎのカップラーメン」を歌い終えてストップウォッチを押す遠坂めぐさん
(遠坂めぐさんのXより)
7.大きな一軒家
2022年12月のライブでもおめぐはピアノを弾かずに、ギター2本を伴奏にしてハンドマイクで歌った曲です。今回はギター1本分をピアノに移したような新編曲になっていました。美しい声でお祖父さまの思い出を歌い上げてくれました。
8.5時半過ぎの音楽室で
イントロのメロディと間奏のリコーダーをピアニカに代えておめぐが演奏してくれました。卒業シーズンの3月にぴったりのこの曲ですが、今季は土曜のライブ配信でもまだ歌っていないので、やっと歌ってくれた!という感激がありました。
9.もうすぐ花火はじまるよ
夏がテーマの曲ではありますが、春に歌っても素敵なものは素敵です。サビはひゅるどんダンスの振り付けをつけながら歌ってくれました。客席のちびっこたちもダンスを踊っていたようです。
「もうすぐ花火はじまるよ」を歌う遠坂めぐさん(遠坂めぐさんのXより)
10.切れてるバターにキレてます!
公式なセトリには入っていないようですが、遠坂めぐを語るうえで外せない曲です。「せ~の」でベースもドラムも入ったフルバンド版の「切れバタ」が斬新でした。
11.ピアス
この3月にリリースされてミュージックビデオが出たばかりの新曲です。これも冒頭からボーカルが入ります。耳たぶの前で指で輪を作る可愛い振り付けをつけて歌ってくれました。
12.タイトル未定
ミュージックビデオの印象と生演奏の印象がもっとも違っていたのがこの曲でした。ゴージャスというかぜいたくな音の響きで幸福感が伝わってくるような演奏でした。
13.明日君に会えるせいだ
YouTubeの楽曲使用ランキングでも上位に入り、ミュージックビデオももうすぐ100万回再生に達しようとしています。もうヒット曲と言っていいんじゃないでしょうか。産毛ダンスも添えて歌ってくれました。「♪ハンカチに香水をワンプッシュ さりげなさが大事」のところでウィンクしてくれたのも見逃さなかったですよ!
フルバンドで産毛ダンス
14.さとり世代
雰囲気がガラッと変わって「さとり世代」。歌う表情や目つきも変わりました。おめぐの曲の多彩さを象徴するようなこの曲もライブには欠かせませんね。途中で拳を突き上げて、ヘイ!ヘイ!ヘイ!とシャウトするところがあって、何か溜まったうっぷんを晴らすような強い力を感じました。
ワンマンライブ来てくれたみんなありがとう(途中で「さとり世代」のシャウトが見られます)
15.インスタントオリジナリティ
懺悔しなくてはなりません🙇あろうことか、この日は「めタオル」を持ってくるのを忘れてしまって振り回せませんでした😿やっぱり思い切り「めタオル」を振り回して発散しなきゃダメですね
以前のライブだとピアノを弾き語りしながらの小さな「めタオル」合図でしたが、この日はおめぐ自身も歌いながら思い切りブンブン回していました。
16.新曲
おめぐが自身の作品のなかで最も好きで大事にしているという「新曲」。心を込めて歌ってくれました。最後の「♪これからも曲を書き続けるんだろう」のフレーズが胸に響きました。
17.(アンコール)月にありがとう
亡きお父様への思いを歌った感動の名曲です。手拍子のアンコールコールに導かれておめぐが1人でステージに再登場。ピアノの前に座ります。「卒業と言ってもピアノ弾き語り一辺倒から卒業するだけで、曲によって弾き語りもやります。バリエーションを増やすという意味ですから」。おめぐのピアノが大好きなめぐ民たちは安心したようです。
19歳で最愛のお父様とお別れをした時の深い悲しみ、そして、そこから音楽で生きていく決意をしたことを語り始めます。そして、「月にありがとう」。このライブで初めて披露するピアノ弾き語りです。お父さんは今日も見てくれている、きっとその最前列にいる、そう言っておめぐは演奏を始めました。今日のすべてをここにつぎ込んだかのような、心に強く響く歌唱と演奏でした。この曲とこの演奏のなかに遠坂めぐのアーティストとしての魂が凝縮されているかのようでした。お父様もきっと頑張り続けるおめぐを優しく見つめておられたことでしょう。
実はぼくも12月のブログで「月にありがとう」だけはピアノ弾き語りで演奏してほしいと書きました。ミニアルバム「いっぷく。」でもこの曲だけはピアノ弾き語りで演奏しています。この曲はピアノとボーカルが一体になった魂の曲なんだと思います。
18.(アンコール)切れてるバターにキレてます! フルバージョン
再びバンドのメンバーが揃って最後に歌ってくれました。「切れバタ」との出会い、そしてそれをきっかけにアーティスト活動を前進させてきたおめぐの思いが表現されている名曲でライブを締めました。
全体を通して
今回のライブはピアニスト遠坂めぐを封印してボーカリスト遠坂めぐに徹したところに最大の特徴がありました。この日のおめぐはとてもボーカルに集中していていい声を聴かせてくれました。立って歌う方が腹式呼吸がしやすくて声量が出せるだろうし、何より歌のメロディと歌詞にとても集中していておめぐのボーカルの成長をはっきりと見せつけてくれたと思います。
おめぐのライブは3回目ですが、毎回思うのはおめぐの実力からすればまだまだハコが小さいなということ。でも、その3回を比べてみるとライブのたびにハコが少しずつ大きくなっているのです。チケットの完売時期から考えればおそらくもう少し大きい会場でもやれるはずだと思いますが、決して無理はしないで熱心に聴きに来てくれるコアなファンを着実に増やしていくというやり方にぼくも賛成です。
こうやってフルバンドをつけることができたのも少しハコを大きくすることができたからですね。素人のぼくが言うのも何ですが、この日の5人(Vocal:遠坂めぐ、Guitar:太田貴之、Bass:奥野翔太、Keyboard,Piano:金井央希、Drams:田中航)の演奏は5人が束になって塊になってガッチリ響いてくるような素晴らしい演奏でした。その基本として編曲そのものの良さもあると思います。そして、それがよくわかるのは、リズムのクリアさです。ベースとドラムのリズムがすごくシンクロしていて、キーボードとギターもそのリズムのうえにぴったり乗っていました。何となくポップスのドラムって適当にビートを刻んでるだけのような印象がありましたが(クラシック愛好家の偏見だったらごめんなさい)、この日はちゃんと編曲どおりにドラムが叩いていることがよくわかりました。編曲の楽譜をちゃんと全員が共有していて、そして全曲の作曲者おめぐはそのすべてを頭の中に掌握していてまるでオーケストラの指揮者のようにバンドをリードしていて一切迷いがなかったと思います。
あと、太田貴之さんのギターも本当に上手だなと思います。時々すごく器用な、そしてメロディを引き立てる対旋律(クラシックだとオブリガートと言うのですが)を入れてこられますが、あれはアドリブなのか楽譜に書いてあるのか、聞いてみたい気がします。どちらにしてもすごいと思うのですが。
そして、演奏のクオリティの高さもすべては遠坂めぐの楽曲のクオリティがあってのことです。多彩な楽曲でメリハリがあって飽きの来ない構成にもなっていました。
「いつか武道館でライブをやりたい」という夢も語ってくれました。その遠大な夢への一歩一歩を着実に刻んでいるんだと思います。少なくとも今言えることは、この日の音楽のクオリティがあれば、これを1万人の聴衆の前に持って行っても全然恥ずかしくない堂々たる音楽だったということです。これを続けていけば、いつか必ずこの音楽に見合う大きさのハコに近づいていくと思います。頑張れ!おめぐ👀👍
笑顔で歌う遠坂めぐさん(遠坂めぐさんのXより)
個別サイン会
行列に並んで待っているあいだ、めぐ民さんたちとおしゃべりしていたので、おめぐと何を話すか何も考えないうちに番が回ってきました。以下、出たとこ勝負の会話です。
(ネコバス)おめでとうございます!(赤とピンクの花束を渡す)
(おめぐ)あ、ネコバスさん!ありがとうございます!
覚えててくれたんですね(今回初めて認知確定!)
もちろんです!
これ読んでください(手紙を渡す)
はーい、あとで読みます
サインお願いします(めトートを渡す)
(サインを書きながら)ネコバスさんの(ブログに書いた)ピアノ卒業、当たってましたね(お、読んでくれてたんだな)
そう。当てちゃったんですよ。でも、「月にありがとう」をピアノで弾いてくれたからよかったです。感動しました!
卒業って言ってもバリエーションを増やすっていう意味なんで、これからもピアノ弾きますよ
(サイン入りのめトートを受け取って)ああ、ありがとうございます!これからも体に気をつけて頑張ってくださいね!
はい。ありがとうございます!
あっという間の会話でしたが、こうやって書き出してみるとけっこうしゃべってますね。全力で1日2公演を終えて、絶対疲れているはずなのに一人一人へのファンサービス、本当に尊いです。ただただ、ありがとう!無理をしないでねと伝えたいです。
おめぐ、今日は本当にありがとうございました👀👍
遠坂めぐさんのサイン入り「めトート」。ネコの顔が可愛い🐱