コラボの楽しみ
シンガーソングライターの遠坂めぐさん、いろんなYouTuberとコラボしてますね。きょんくまさん、和泉朝陽さんに、最近ではアンジーこと安斉弘毅さん。いずれも人気者になるだけあってそれぞれに芸達者なところや表現力を持っている方々です。
めぐさんも最初は「くまさんに名前を覚えてもらっただけでも光栄」みたいな謙虚なことを言われていましたが、だんだんと男性YouTuberたちのマドンナ的存在になってきたような感じがします。めぐさんとコラボすれば絵面が明るくなって華やいだ感じになりますから。めぐさんも相手に合わせて結構思い切った演技をしたりするけど、それでも気品を保って崩れないあたりはさすがミスコン入賞者だなと思います。
いろんな個性の方とコラボすることでめぐさんも表現の可能性を広げていますね。そして、シンガーソングライター遠坂めぐの1ファンとして欲を言えば、さらに本格的な音楽アーティストとのコラボを見てみたいなと思うのです。
竹渕慶さんによる「キレてます」ドS指導
その意味で素晴らしかったのが元Goosehauseで今もシンガーソングライターとして活躍する竹渕慶さんとのコラボです。遠坂めぐさんにとって竹渕慶さんは憧れの存在だったとのこと。
めぐさんのチャンネルに上がったコラボ動画では「キレてます」シリーズを慶さんならどんなふうに歌うか、教えを乞うたものになっています。慶さんも決して指導するつもりはなかったと思うのですが、結果的に「ドS指導」になっているのがおもしろいというか、ちょっと貴重なシーンだなと思います。
この指導を実践しているのか、その後のめぐさん、「キレてます」の「キ」のhigh Cの音にいつもアクセントを置いていて、耳に心地よいなと感じます。おサルさんじゃなくてきれいなアクセントです(笑)
【ドS指導】ずっと憧れてた元Goosehouse竹渕慶さんにキレてもらいました!
(遠坂めぐチャンネル 2022/9/17)
慶應SFC出身アーティストの楽曲カバーメドレー
これはこれでとても楽しく見ることができたのですが、一方の竹渕慶さんのチャンネルには二人のアーティストどうしによる歌のコラボ動画が上がっていました。そうそう、これこれ!ぼくらはこういうのを待っていたんですよ。
竹渕慶さんと遠坂めぐさんとはどちらも神奈川県藤沢市にある慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)に通っていた時代があるという共通項があります。もっとも慶さんがSFCに通ったのは慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部時代のこと。大学時代は慶應の法学部ですからSFCではなく日吉・三田キャンパスに通ったんですね。めぐさんは大学時代にSFCの慶應義塾大学環境情報学部に通っています。
慶應と言えば三田キャンパスのイメージがありますが、日吉、SFCとキャンパスを拡大していったのですね。中央大学や法政大学が八王子あたりにキャンパスを作ったり、京都の立命館大学もびわこくさつキャンパスを作ったりなど、私立大学の郊外進出は一時期ちょっとしたトレンドになっていましたね。慶應大学は後発学部の環境情報学部と総合政策学部を藤沢市のSFCに作りました。遠坂めぐさんは東京都内にお住まいなので、4年間は結構な遠距離通学だったと思います。
その慶應SFC出身の慶さんとめぐさんが、同じく慶應SFC出身のアーティストの作品のメドレーを歌ってくれました。昨年9月のことです。慶應SFCってこんなにもポップス系のアーティストを大勢輩出しているんですね。聴いてみましょう。
【前前前世から始まる】慶應SFC出身者メドレー feat. 遠坂めぐさん
(竹渕慶チャンネル 2022/9/17)
①0:02 RADWIMPS「前前前世」
RADWIMPSの野田洋次郎さんが慶応義塾大学環境情報学部の先輩に当たるのですね。
冒頭はめぐさんのピアノと慶さんのピアニカのユニゾンですが、呼吸がぴったり。歌に入るとめぐさんはコード奏法に切り替えて慶さんのヴォーカルを盛り立てます。
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②0:40 Sexy Zone「夏のハイドレンジア」
Sexy Zoneの菊池風磨さんが慶応義塾大学総合政策学部を卒業しています。
めぐさんのヴォーカルを引き立てるようにハモる慶さんのコーラス、美しいですね。
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③1:25 乃木坂46「インフルエンサー」
乃木坂46の山崎怜奈さんが慶応義塾大学環境情報学部の卒業で、めぐさんとは入学も卒業も同じ同期生ですね。お友だちだったのかどうかはわかりませんが、怜奈さんとめぐさんが同じ教室で授業を受けていたかと想像すると何かすごいですね。
ところで山崎怜奈さんはよくクイズ番組にも出ていますが、めぐさんもクイズ番組に出たらかなり活躍すると思いますね。知識豊富だし。出演オファー来ないかな?
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④2:23 ゴスペラーズ「永遠に」
ゴスペラーズの北山陽一さんが慶応義塾大学環境情報学部の卒業生で先輩です。
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⑤2:58 一青窈「ハナミズキ」
一青窈さんも慶応義塾大学環境情報学部の卒業生なんですね。慶さんとめぐさんのバラードのハモりも絶品です。途中でハモりの上下パートを入れ替えましたね。
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⑥4:11 関取花「もしも僕に」
竹渕慶さんにとってGoose house時代の盟友である関取花さんですが、慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部、そして慶應義塾大学環境情報学部の出身ということですから、中高大と10年間もSFCに通っていたことになります。
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⑦4:45 KREVA「イッサイガッサイ」
ラッパーでシンガーソングライターのKREVAさんも慶応義塾大学環境情報学部の卒業なんだそうです。
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⑧5:09 遠坂めぐ「インスタントオリジナリティ」
遠坂めぐさんの「インスタントオリジナリティ」を慶さんもいっしょにノリノリで歌ってくれています。この歌にハモりが加わったのはとても新鮮で、歌の魅力が倍増したような気がします。
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⑨6:39 竹渕慶「1000TAKES」
竹渕慶さんは代表曲「1000TAKES」を熱唱します。めぐさんもこの曲の世界のなかにすっかり入って心を込めて歌います。サビの英語の発音もしっかり合っていますね。
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今回のコラボ全体を通して改めて竹渕慶さんのヴォーカルの表現力は素晴らしいと思いました。慶さんと共演することでめぐさんもいつも以上に伸びのあるいい声が出ていたように感じました。
めぐさんのピアノ伴奏のクォリティも絶品です。TEPPENで見せる技巧的な演奏もいいけれども、ヴォーカルと一体となって歌の心を表現するめぐさんの伴奏ピアノの表現力は格別です。慶さんもピアノが弾けますが、今回はめぐさんの実力を信頼して全面的に任せたんじゃないでしょうか。
これだけのパフォーマンスを成功させるには、ぼくら素人なら何十回もリハーサルが必要ですが、この二人の実力を考えれば、事前に楽譜の交換と各自の練習をやっておけば、二人が対面してからのリハーサルは1回か2回で済んだんじゃないでしょうか。そのぐらい全体がスムーズに見えました。
実績や知名度では二人のあいだにまだ開きがあるとは思いますが、それでもこのようなコラボ演奏を実現してくれたところに、慶さんがめぐさんを実力あるアーティストとして認めていることが伝わってきます。
このようなアーティストどうしのコラボが今後もっと増えたらいいなあと楽しみにしています👀👍