VIOLET | 猫棒徒然雑記_mirror

猫棒徒然雑記_mirror

コラム系日々雑記。半径5センチの超近視眼的日常。

2024年4月7日(日)~2024年4月21日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス
 

音楽:ジニーン・テソーリ
脚本・歌詞:ブライアン・クロウリー
原作:ドリス・ベッツ「The Ugliest Pilgrim」
演出:藤田俊太郎

 

出演
三浦透子、屋比久知奈、 東啓介、 立石俊樹、 sara、 若林星弥、 森山大輔、 谷口ゆうな、 樹里咲穂、 原田優一、 spi、 生田志守葉、嘉村咲良、水谷優月、他

 

あらすじ

1964年、アメリカ南部の片田舎。幼い頃、父親による不慮の事故で顔に大きな傷を負ったヴァイオレットは、25歳の今まで人目を避けて暮らしていた。

しかしあるときヴァイオレットは、あらゆる傷を癒やす奇跡のテレビ伝道師に会うことを決意。

そして彼女は長距離バスで、西へ1500kmの旅を始め……

公式サイトより

 

「ロスメルスホルム」での

三浦透子さんがすごく良かったので、

こちらの作品もチケを取ってみた。

 

2020年に初演が上演され、

コロナ禍で数日だったこともあり、

その時は観劇しなかったのだけど、

初演と演出が一部変わっているという感想も見たので、

どんな感じかなーと思ってたのですが、

 

なんか思ってたのと違ったかな。

という感じで……

 

海外の作品で、

人種差別がテーマになっているものの

難しさといえば、

 

全員日本人だと

見た目で見分けがつかない。

 

というものがあってですね。

 

ザ・ドクターという作品では、

黒人とユダヤ人の対立がテーマだったけど、

途中まで、誰が誰やらさっぱりわからなかった。

 

まあ、いろいろと

難しいんだろうな。

 

ということを踏まえて。

主人公のヴァイオレットは白人。

顔に大きな傷があることがコンプレックス。

 

長距離バスの中で

ヴァイオレットに思いを寄せるようになる軍人は、

黒人。

 

そして、もう一人、いい感じになる軍人が出てくるのだけど、

彼の人種がわからねぇっっっっっ。

あれ、説明セリフとか聞き逃した?

この人はどの立場なんだろうと、

最後まで悶々悶々としてしまった。

 

うーむ。

 

ミュージカルなので、

当然歌も音楽も素晴らしい。

素晴らしすきぎて、

なんだか、彼女たちの絶望がよくわからない。

 

とにかく、

引きこもっていた彼女が、

一歩、外に踏み出したことにより、

 

顔の傷ごと全部

愛してくれる人と出会えた。

 

というお話で、

いいんですよね?

いいんですよね?

 

なんだか絶望にもいろんな種類があるんだなあ。

という気持ちで劇場をあとにしたのでした。

 

三浦透子さんは素晴らしかったです。