2019年4月27日(土)「落語ピカピカピン」
ミュージックテイト西新宿店 18:30開演
春雨や風子「湯屋番」
三遊亭好の助「顔が見えないから」
春雨や風子「お見立て」
三遊亭好の助「唖の釣り」
高校生の息子さんの保護者会に行ってきたという風子さん、
新作が聴きたかったけど、ネタおろしの古典2席でした。
でも、結果オーライ♪
女性のやる「お見立て」は女性ならではの面白さがあって
好きな噺。
今日の発見は女性のやる「湯屋番」もイイね!ということ。
最近、やや新作恐怖症の気味のある私ではあるけれど、
好の助さんの新作には、いつも度肝を抜かれる。
この人の頭の中は一体どうなっているのか。
これだけシュールなのに、確立されているブレない世界観。
オチ前、「なんと!そこに落とすか!」と
枕からすべてが一本の線につながった戦慄の瞬間!!
やっぱりこの人は天才ではあるまいか。
そして与太郎愛に溢れた「唖のつり」。
好の助さんが与太郎そのものに見えてくるほど
好の助さんが生き生きと演じる与太郎は
好の助さんと同化している。
そして、与太郎のお馬鹿パワーに引きずられる、
人のいい七兵衛さんの愛おしさ。
2019年4月28日(日)「亀戸梅屋敷寄席」
亀戸梅屋敷・藤の間 13:30開演
三遊亭じゅうべえ「真田小僧」
三遊亭愛九「強情灸」
三遊亭好太郎「親子酒」
三遊亭上楽「牛ほめ」
三遊亭好の助「いただき猫(猫餅の由来)」
今日の好太郎師匠の高座はまさに大当たり、絶品でした。
枕から会場のお客さんの心をがっちりつかんでうねるように笑わせる。
それがベテランの芸なのですよ、腕というものですよ、
と言われてしまえばその通りなのだが、
一体何がこうも違うのか、つくづく考えてしまう。
こうした思いもかけない拾い物があるからやめられない。
この幸運を引き当ててくださった、
お目当ての好の助師匠にも感謝☆
好の助さんの与太郎の余韻が冷めやらぬ昨日の今日。
ところが、上楽さんが馬鹿の兄弟の小噺から
「酒の粕」を枕に振って「牛ほめ」に入ったので、
今日の好の助さんの与太郎噺はなし。
でも、いつか深夜寄席で聴いて素晴らしかった「真田小僧」は
前座さんでもう出ているし、何をやるかな?何かな??
まさか、「双蝶々」とか???などなど思い巡らしていたら、
きました!!甚五郎もの!!!
そうでした。好の助さん、甚五郎ものもよくかける。
声高な主張も劇的な展開もなく、
闇太郎の死はあくまでさらっと、
やったことは許せないけど、
悪人は最後に改心し、ほっこりと大団円。
何かほっとして帰ることができたのでした。
最近はすっかり落語から足が遠のいてしまったけれど、
今でも時間の許す限り、聴きに行きたい噺家さんです。