あーーーーー。
久々に失敗したーー。
思いっきり「2名様ですか」と聞いちまったぃーーー。
だってさ、その人女の人と来たんだよ。
お二人とも雰囲気のよく似た、穏やかそうな人だった。
服装も同じようなテイストでさ。
忙しかったので確かにちらっと見ただけなんだけど、
しっかり、くっきり存在していたの。
それで何の疑いもなく、2人だと思ってしまった。。
男性は微笑んで「いえ、一人です」と。
あーーーーー!!
これじゃまるで上方落語の「時うどん」やないかい!
「おまえ、誰が見えとんねん!!」って話よ。
たっまーに見る異界の人。
いつも見えるわけじゃない。
天気とか体調とかその時々の条件や波長が
たまたまぴたっと合ったということなんだろう。
見える人のなかには、悪意の塊のような
恐ろしげな人を見るという人もいるけれど、
私が見た人たちの誰からも、
こちらを傷つけようという攻撃性を感じたことはない。
んー。私がそうした悪意に鈍いだけなのかもしれないけれど。
そうだとしても、彼らに抱くのは、恐ろしさというより畏敬の念。
だけど、私は人一倍怖がりでもあるので、
ひたすら見間違い、もしくは
うすぼんやりの自分が見た白昼夢、
ということにしてしまう。
八百万の神さま。
ね、そうでしょう?