ボクシングで出会う人たちは
みんないい人ばかりで、
一人一人の顔を思い浮かべては、
どの人もみんな大好き!と思ってしまう。
それがどれほど奇跡に近い幸運であることか。
けれど、どんな世界だって綺麗ごとばかりでは済まないのです。
深く関われば、いろんなことを見たり聞いたりするようになる。
そんなごく当たり前のこと。わかってる。
でも、まだ。
ボクシングだけは特別であってほしいのです。
これ以上、ボクシングでがっかりしたくない。
命を削って戦う選手の人たちを尊敬しています。
だから、これ以上ボクシングについて失望したくありません。
私の二番目のボクシング友達は故人です。
彼のことを友達と呼ぶことに、彼は「えー」とか言ってそうだけど、ホールの高揚感を教えてくれたのは彼にほかなりません。
なぜ私がこんなにも傷つけられた気持ちになって泣いてばかりいるのかわからない。
応援していた人たちの怪我で引退という知らせがあまりにも続いて感傷的になっているせいもあります。
純粋に、楽しくて楽しくて大好きだったボクシングに対する気持ちに、今なんとなく物寂しい西日が差してる感じです。
明日はジムの大掃除。
このぐずぐずした気持ちも一緒に、すっきり洗い流してきたいです。