前の記事で書いたように、アメリカ訪問中のローマ法王フランシスはリムジンではなく小型のFiatで街の中を移動しています。
これが随分と話題になっており、この2日間でFiatという言葉を何回聞いたか分かりません(笑)
一日に何度となくこのFiat 500Lがテレビに映り、その度にキャスターやリポーターがFiatの名前を連呼するわけで、
これはものすごい宣伝効果なんじゃないか❓
Fiat Chrysler社はウハウハかもね
などと下世話なことを考えてしまいます。
humility, humble (「謙虚」「謙虚な」の意)がローマ法王フランシスを象徴する言葉になっていて、贅沢を避け、バチカンではパレスではなくアパートメントの一室に住み、移動は庶民的な車、そして自分のことは自分でやる。
謙虚であれ、慎み深くあれ、教会でふんぞり返っているのではなく外に出て弱者に手を差し伸べよ、と説教するだけでなく、自らの行動でそれを示す、まさに有言実行の人、という紹介のされ方。
「有言実行する」「口先だけでなく言ったことを実行する」ことを英語で
・talk the talk and walk the walk
と言いますが、ローマ法王フランシスの報道ではこのフレーズを実によく聞きます。
短縮版の
・walk the walk
・walk the talk
も、よく使われるようです。
$20,000程度で買えるこの小型大衆車が、この法王の生き方を象徴していますね
民衆との交流を何よりも大切にしているこの方、沿道の信者に歩み寄って握手したり、パレードで沿道の人々に手を振っている時の笑顔が輝いていて、ああ、この人は本当に一般大衆と触れ合うことが好きなんだな、と思います。
政治家や企業人に会うよりも、スラム街に行き、ホームレスに会い、困窮している人に手を差し伸べることに意義を見出すような人だそうです。
議会での素晴らしい演説を終え(涙する議員も。。) これからNYへ。
国連やWorld Trade Center跡を訪れるとか。
78歳、重責を負いながらのこのハードスケジュールは疲れるだろうなぁ。。
当然、ところどころで休憩時間が設けられてはいますが。
今アメリカにはカトリック教徒が7,000万人もいて、増え続けているのだそうです。逆に主流のプロテスタントは信者の減少が顕著だとか。
カトリック教徒の増加はメキシコなどのカトリックの国からの移民が増えていることが主な理由のようですが、知識人を中心にユダヤ教からカトリックに改宗する人もいるそうです。
7,000万人もいるなら、この過熱報道も納得がいきます。
映し出されるワシントンの風景を見ていたら、また行きたくなってきました
独特の空気が流れていると思います。
NYは12月上旬に再訪することになりましたよ
クリスマスムード一色のマンハッタン、今から楽しみです