一時帰国中に買ったこの本をようやく読みました。
池上彰が読む「イスラム」世界
イスラム教とは何か?から始まり、中東の国々の関係、現在に至るまでの紛争・戦争・過激派の発生経緯、各国の現状などがざっくりと説明されています。
イスラム教そのものについて知りたいと思って買いましたが、それは1章のみで、2章以降は中東の近代史の解説でした。
いやー、さすが池上さん。
実に分かり易い。
断片的だった知識がバチバチバチ~っと繋がりました
気分スッキリ
まさに、「そーだったのかっ」
限られた紙面で複雑なイスラム世界を解説しようというのだから、どうしても細かいところで疑問は出てきますが、それは自分で調べれば済むこと。大きな流れを掴めればいいんです。
「中東」と一括りに言っても国によって成り立ちや歴史・民族が当然違います。
恥ずかしながら、イランがアラブではないということをこの年になって初めて知りました
中東に位置しているものの、イランに住んでいるのはペルシャ語を話すペルシャ人で、どちらかと言えばアジアに近いカルチャー。信仰している宗教はイスラム教シーア派(全イスラム教徒の15%)。
イスラム教スンニ派(同85%、多数派)がほとんどの、アラビア語を話すアラブ人が住むアラブ諸国に囲まれ、中東ではちょっと浮いた存在なのだとか。
どうしてアメリカと対立しているのかなど、「そーだったのか!」と膝を打って納得したところで実にタイムリーに届いたのがこちら↓
TIMEの先週号。
先日イランとアメリカが核開発等を巡って歴史的な合意に達したため、その特集です。
背景が分かった上で(といっても基礎知識だけですが)読むと理解度も上がりますね。
ありがとう、池上さん。
それにしても、欧米列強は随分勝手なことをしてきたのだな、と思います。
まあ勝手なのは欧米だけではないですが。自国の利益を最優先に考えるのはある意味仕方のないことですからね。。
2014年7月出版なので情報が比較的新しいです。
イラストが豊富にあってスイスイ読み進められるし、中東情勢理解の第一歩としてお勧めです。
私はこの本で中東各国に対する認識を新たにしました。
さっき届いた今週号↓
ブッシュとクリントンが来年の大統領選について語り合ったらしい。
二人ともおじいちゃんになったなぁ…
大統領選関連では最近は共和党の候補の不動産王ドナルド・トランプばかりがニュースで取り上げられていますね。問題発言を連発するから、ですが。他の候補者は共和党・民主党問わず全くもって影が薄い。それぞれ遊説など精力的に活動しているはずですが。
トランプを見ない日は無いくらい、この不自然な髪型のオッサン大富豪候補がメディアに露出しています。
ビジネスマンとしては相当のやり手なのでしょうが、この放言癖、どう考えても米国大統領には不向きでしょう。当選は、というか共和党の予備選でも勝てないのは明白だろうと思うのに、何故か共和党内の支持率はトップ
共和党指導部から早く立候補を取り下げろと言われているにも関わらず、引き下がる気配なし。まあ時間の問題だろうと思いますけどね、、