あんちゃんからの手紙の封を開けてみた私。


そっと中身を出してみると、まずは私の写真3枚と

その下にあんちゃんの写真があった。


「・・・わ・・・ほんとだー。二宮君に似てる。」


二宮君をもうちょっと垂れ目にした感じ。

自己申告通り、小柄だった。




あんちゃんは、嘘つかないひとだな・・・。




私は、この時、やっと全部信じられた気がする。

あんちゃんのことを。



そしてもう一枚は、清楚な感じな女性の

カメラ目線じゃない斜め45度の写真。



可愛い人だけど・・・もしかして・・・??



私は添えてあった手紙を読み始めた。




レニアへ。


写真送ってくれてありがとう。


いやーおもしれー奴って感じていて、なおかつノリもいいから


いったいどんな子なんだと思っていたけど・・・


実はそんな期待してなかった。


しゃべりが面白いし、お前、俺と電話で話していて、

よく言っていたよな?


「自分はそんなにかわいいとは思えない」とか、「自信がない」とか?


そのままその言葉を受け取っていたから、

どうだろって思っていたんだ。


いいか、レニア、お前は十分可愛い。


とにかく自信持て。特に元彼と映っている写真は


なかなかいいぞ。


俺はお世辞は言わない。結構女の趣味にはうるさい方だしさ。


そうそう、それを証明するために、俺の写真のほかに


サチエの写真も同封した。和風な美人だろ?






・・・・やっぱりサチエさんかぁ。



着物姿の斜め45度の微妙な角度のサチエさん。

確かにあんちゃんがベタ惚れするだけあるわぁ。



あ、あえて微妙な角度のをチョイスして


送りました。


じゃーそんな感じで。

  

あんちゃんより。



私は温かな気持ちになった。


確かに、自分のことを褒められたのは、

当時本当に自信がなかったけど

少し、元気が出た。


それ以上に、手紙の言葉に何かあんちゃんの

温かみが感じられたのがうれしかったのだ。



するとタイミングよく、携帯が鳴りだした。


あんちゃんからである。




「・・・もしもし!返事来たよ!今読んだところ。」




「うん。もう着いた頃だと思って。」




「あんちゃんほんと、二宮君にそっくりだよね~」



私はテンションアップアップでつい早口で言った。




「だろ?サチエもなかなか綺麗だろ?」




まんざらでもなさそうなあんちゃん。





「うん!清楚な感じ~。聞いていた情報とギャップがなかったよ。」






「そうだろ、で、お前の感想は手紙に書いた通りだ。


いや、最初疑ったよ。友達と写っている写真、お前は友達


の方だと最初勘違いしていたから。」




※一緒に写っている友達は

けっこうノリがよく、私よりもっとボーイッシュな感じの子でした。



「電話口でギャーギャー笑っているお前がねぇ・・・


こんなクールなキレイ顔(※どっちかと言えばね)


とはね。いや、びっくり。」



「そう?話すと結構まんまだよ、私。」




「でも元彼と映っている写真が一番かわいく写っているな。


ちょっとすましていたけど・・・。一番女っぽい写真だな。あたりめーか。


元彼も確かにお前が突っ走ってしまうくらいカッコいいってことがわかった。」





「でも好きになったのはビジュアルだけじゃないよ!


・・・最初は何とも思ってなかったんだから。


とにかく彼の言うことが、独特で面白くって。」



私はちょっと言い訳がましいと思いながらも、補足で言ってしまった。



だってそうなんだもの。

今でも面白かったメールの内容とか。

(ショートメールだけど)覚えているもの・・・。




「わかったわかった。で、話戻すけどさ、


お前はもっと自信もて。男なんて星の数ほどいるんだから。


謙遜する精神はいいとは思うけど、それを差し引いてもお前は


謙遜どころか本当に自分はダメな女だって、思い込んでいる節がある。


んーこのカズヒロ的恋愛講座は長くなるから言わないが・・・


まぁ、もっと自信をもってってことだ。お前なんかより残念な女が


恋愛でうまくいっているのは自分自身に自信があるからなんだから。」




自信かぁ・・・。



就職活動がうまくいかないのも

多分それもあるんだと思うなぁ・・・。



「うん・・・わかった。あんちゃんありがとう・・・。


あ、そうだ、あんちゃんとサチエさんの写真、返送した方がイイよね?」




「あ、写真?俺なかなかいい男だし、欲しいならやるよ。まぁこの言い方は冗談だけど


どっちでもいいよ。返しても返さなくっても。・・・あ、そうだ!」




「??」




あんちゃんが何か思いついたように言い放った。




「お互いの顔が割れたことだし、昼お茶しねー?」






「・・・お茶って・・・へっ??」





私は会うことなんて全く考えていなかったので


不意を突かれたような声を上げてしまった。