本日はいよいよ(?)クラブW杯の決勝戦。
南米王者『ボカ・ジュニアーズ』×欧州王者『ACミラン』の戦い。
前身のトヨタカップからクラブW杯と名称を変え、(一応)大陸王者を決めるクラブチームのW杯となってから今年で3年目。
過去2年はいずれも南米王者が欧州王者を下して大会制覇を成し遂げています。
一昨年は『リバプール』が、昨年は『バルセロナFC』がそれぞれ決勝戦で苦杯を味わっています。
おそらく、未だ欧州勢はこの大会に重点を置いて戦ってはいないでしょう。
もっと言えば、欧州大会にはチャンピオンズリーグを始めとしてビッグタイトルが数多くあるのに対し、南米はこのタイトルを重点的に戦ってきます。
つまりはモチベーションに大きな差が出て当然の大会なのですよ。
だから今回も南米勢が有利か…と考えがちではありますが、今年のミランに関して言えばどうも上記にあてはまらない感じもあります。
何せ今季の…いや、昨季からのミランはこのタイトルを獲得出来なければ無冠に終わる可能性が非常に高いからです。
特に国内リーグではスクデットの可能性はほぼ0に等しく、むしろ昨季からCLの出場圏内を死守するので精一杯のレベルです。
今季はCL圏内すら厳しく、昨季の王者として挑むCLと、このクラブW杯に全てを懸けるしかありません。
これでもしミランが負けようもんなら、来季はさすがの欧州勢も本気で挑まざるを得ません。
いくら欧州勢にとってこの大会が重要なものじゃなかろうとも、3年連続で南米勢に、しかもイングランド、スペイン、そしてイタリアの欧州5大リーグ3強がこぞって負けるようではさすがの欧州も黙ってはいられません。
今のミランは名前こそミランであって、中身はミランとは別物のチームと言っても過言ではないかもしれません。
シェフチェンコ(もっと言えばトマソン)が抜けてからは得点力こそあれど、1トップの迫力にやや欠けるチームになってしまい、さらに昨季は失点の多さも目立ち、イタリアの象徴『カテナチオ』もどこへやら…といった感じです。
しかし、ボカもまた南米でチャンピオンに輝いたときとはまた別のチームで挑んでいることも事実です。
大会途中から助っ人でやってきたアルゼンチンの天才肌・『ファン・ロマン・リケルメ』が不在だからです。
クラブW杯直前に正式移籍が決まったリケルメですが、非常に残念ながらこの決勝戦には間に合わず…。
ブラジルの天才司令塔『カカ』×アルゼンチンの天才肌司令塔『リケルメ』の直接対決が実現すれば、さぞ盛り上がったことでしょう。
まぁしかし、前半が終わった今…やはりミランはそんじょそこらのクラブチームとは次元が違う。
ボカもレベルが違う。
こんな心配をよそに、楽しめる好勝負になっています。
欧州サッカーを見慣れていない人にこそ、サッカーを好きになるためには見てもらいたい…そんな好勝負になっていますね。
アジアとは次元そのもの、いや同じスポーツとは思えないレベルの差です。
さて、南米勢の3連覇か、欧州勢の逆襲か…結果を楽しみにしていましょう。