天空覇魔伝~嵐の前に・・・①~(81話) | 猫日記

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~あらすじ~
激闘、オニキスとの戦いが終わり、それぞれに少なからずの動きが出てきた・・・。
~シヴァ・ユウキ班~
シヴァ「ユウキ、どうだ?順調か?」
ユウ「ええ、何とか問題無くやってます。タクの回復具合はどうなんですか?」
シヴァ「ん~・・・ま、何とも言えんな。あんまり良いとは言えんが、そのうちまたケロッとした顔で無茶始めるだろう。ま、慎重にな。」
~天使軍本部~
ミカ「ガブ、動きは?」
ガブ「・・・不気味な程・・・何も動きがないね。オニキスは悪魔界でも相当名が通ってるはずなんだけどな・・・。」
ミカ「ま、動きがないならそれに越したことはないさ。生きてることが功を奏してるのかもしれないしな。引き続きマークしててくれ。」
ガブ「了解。」
~その頃のタク~
タク「さ~って、そこそこ動けるようになったし・・・ハードにいきますかね!!」
タクがオーラを解放した!!
タク「んーーー・・・3分ってとこか・・・」
~ウリエル・ラファエル~
ラファ「ふぅ・・・こんなとこにいたのか、ウリエル・・・。」
ウリ「・・・ん?あれ?タクはどうした?」
ラファ「あぁ、あいつなら体良くなったからもういいってさ。どっか行っちまったわ。」
ウリ「・・・怪物か?あいつは・・・。」
ラファ「思ったより腐ってないな。ま、ミカエルの気まぐれに潰させるほど俺たちの付き合いは短くはないか。」
ウリ「それならもう話は聞いた。まぁ、負けのイメージを払拭するまでは何も言い返せないだろ。それより何だ?話があるんだろ?」
ラファ「あぁ。お前と話したいって人がいるんだ。ちょっと一緒に来てくれ。」
ウリ「・・・話したい・・・人・・・?俺と・・・?」
そして・・・
??「よう、ウリエル!!久しぶりだな!!」
ウリ「やっぱりあなたですか・・・まぁ、俺を名指しで呼び出すっていったらあなたしかいないですよね・・・カマエルさん。」
カマエル・・・元、上級天使長で現・中級天使長。ウリエルを始め現・大天使5名中、4名を指導した指導のスペシャリストであり、かつては『闘将』と呼ばれた戦闘のエキスパートでもある。
カマ「久しぶりだな、ウリエル!!大天使ってのは忙しいもんだな~、全然会う機会すらねーんだもんなぁ。」
ウリ「お久しぶりです、元気そうですね。」
カマ「さて、本来ならお前は大天使、俺はしがない中級天使だ・・・それなりの言葉使いってもんがあるのが普通だが、今は戦争中だ。まどろっこしい言葉使いは取っ払わせてもらうが・・・構わねーな?」
ウリ「ええ、俺もその方が喋りやすいんで。」
カマ「んじゃ、早速本題に入らせてもらうぜ。大天使ウリエル・・・お前に頼みがある。俺の手伝いをしろ。」
ウリ「あの・・・カマエルさん、それは頼みとは言わないんじゃ・・・
カマ「あぁ!?頼みがあるって頭に付けてんだろーが。何がおかしいってんだ?」
ウリ「いや、俺の手伝いをしろ!!・・・って、完全に命令形で・・・いや、言っても無駄か・・・。で、何を手伝えばいいんです?」
カマ「実はだな、俺たちは今、あるやつを見てる最中なんだ。それを手伝ってもらいてぇ。」
ウリ「あるやつって・・・誰ですか?」
カマ「ブルートだ。お前も知ってんだろ?」
ウリ「!?」
カマ「最近、ブルートの動きが妙でな。偶然なんだが、その点に気付いたんだ。ウリエル・・・お前、ブルートにタイマンで負けたらしいな・・・。」
ウリ「・・・はい。」
カマ「ま、あいつは強ぇ。第一次大戦のときであれだけの強さだ、タイマンで勝つのは困難だろう。・・・だがな、闘神の名を持ってる以上・・・どんな相手であろうと1対1のケンカで負けることは許されねぇ。次に負けたときは・・・闘神の名を捨てるつもりでいろよ。」
ウリ「・・・はい、わかってます。」
カマ「ま、今はそんなこたどーだっていいんだ。話を元に戻すがな・・・そのブルートをマークしてたんだが、そろそろ深入りしてぇと思ってたところなんだ。だが、深入りするには俺の部下じゃちょっと力不足でな・・・もし勘付かれたら勝負にならねぇんでな。お前ならもし仮に勘付かれたとしても命まで危うくなることはないだろ?そんでちょっと協力してもらいてぇって話だ。」
ウリ「まぁ・・・カマエルさんよりは上手く出来る自信はありますが・・・。」
カマ「よし!!じゃあ決定だな。お前と組むやつを決めるからちょっと待て。」
??「ちょーっと待った!!」
カマ「・・・ん?」
??「ふぅ・・・勝手なことされちゃ、困るぜ・・・隊長さんよ。」
ウリ「・・・シヴァ!?」
シヴァ「・・・よぅ、ウリエル。・・・隊長、口はさんじまって悪いが俺の話も聞いてもらおうか。」
カマ「シヴァ・・・久しぶりだな。話は聞いてるぜ、珍しく前線に出てるそうじゃねーか。どういう風の吹き回しだ?それに、この俺に意見とはな。」
シヴァ「ったく、相変わらず性格悪いな。一応、俺にも考えはあってね、話だけでも聞いてくれや。」
カマ「話は聞いてやるさ。それよりまず、その隊長ってのはもういい加減止めろっつーの。もうてめーの部隊長はとっくに降りてるんだ。」
シヴァ「何言ってやがんだ、俺が認めてる数少ないやつなんだから呼び方くらい勝手にさせてくれよ、隊長。」
カマ「ふぅ・・・はいよ。」
ウリエルの師匠でもある闘将・カマエルの元に集まる天使軍。カマエルとシヴァの考えていることとは一体・・・続きます。