驚愕の競馬シリーズ~驚愕の感動①~ | 猫日記

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恒例となってきました驚愕の競馬シリーズ、今回は競馬が単なるギャンブルじゃないということを存分に教えてくれるドラマチックなレース、競馬で感動することはザラにあります。感動を与えてくれた名馬が数多く存在します。
今回は題して『驚愕の競馬シリーズ~驚愕の感動~』をお送りします。
驚愕の競馬シリーズ~驚愕の感動①~
『‘93年 有馬記念 トウカイテイオー』・・・おそらくは日本でも1、2を争うほど有名なレース皇帝『シンボリルドルフ』の最高傑作にして、ルドルフの意思を継ぐ帝王、トウカイテイオーのラストラン。怪我に泣いた悲運の名馬、幾度と無く最強馬の貫禄を見せながらも皇帝ほどの無敵の強さは無かった。しかし、テイオーにはルドルフすら持ち得なかった最高の運と勝負根性、そして奇跡があった。舞台は丸1年という長い長い休養明けの有馬記念。過去に1年の休養後のぶっつけでGⅠを勝った馬はいなかった。メンバーは濃く、さすがのテイオーも人気を落とした。早め先頭に立った『ビワハヤヒデ』を外から豪快に襲い掛かったのは1年のブランクを経た皇帝の仔・トウカイテイオーだった。そのまま叩き合いを制し優勝。1年振りのGⅠレースを制した。実況も涙で声が詰まるという競馬史上最高の感動をもたらしてくれたレースだった
『‘90年 有馬記念 オグリキャップ』・・・テイオーの有馬記念と並び、日本でもトップクラスに人気の高い感動のレース。芦毛の怪物オグリキャップ、彼は競馬史上最高とも言える人気馬だった。怪物も怪物、少なくとも現役時代でオグリに勝てる馬は存在しなかった。しかし、引退の年となる6歳(現5歳)の秋にはあの怪物オグリの姿は無く、ただの生身のGⅠホース。貫禄すらも消えかける状態で陣営は引退を決意した。最後の秋では惨敗を喫し、ラストランに選んだのがこの有馬記念。相手も強く、当のオグリは衰えが隠せないくらいの状態となっており、無事に戻ってきてくれれば・・・と祈るファンと関係者だった。ラストランの人気はオグリの今までの人気から来るもので、オグリが勝つと信じていたファンは当時どれだけいただろうか・・・。しかし・・・ラストラン、衰えははっきり出ていたはずなのに・・・勝ってしまうんだから奇跡と言わざるを得ない。『オグリ1着!!オグリ1着!!右手を上げた武豊!!オグリ1着!!・・・』涙ながらに叫んだこの名実況は忘れられない。武が上げてたのは右手じゃなくて左手だから・・・とつっこむのは野暮ってものです
『‘95年 天皇賞・春 ライスシャワー』・・・三冠に王手をかけた人気の『ミホノブルボン』を相手に最後の一冠をもぎ取る三冠阻止、史上最強ステイヤーと謳われる『メジロマックイーン』の天皇賞・春三連覇の偉業を阻止する・・・と、当時は憎まれ役であり、最強のヒール(悪役)だったライスシャワーも5歳(現4歳)のピーク時を過ぎると衰えが目に見えてわかるようになってきた。6歳時にはあの強かったヒール・ライスシャワーの姿は無く、7歳にして淀の長丁場、天皇賞・春に戻ってきた。そこにいたのはヒールとしてのライスシャワーではなく、ファンの皆が待ちわびていたライスシャワーの復活だった。淀の長丁場は2頭の夢を砕いた舞台、言わば彼の原点だ。7歳にして復活の勝利は見るものに感動を与えた。間違いなくこの年の春・天の主役はライスシャワーだった。そして、このあとすぐに、彼を待っていたのはその時は予想だにしない・・・悲しい幕切れだった・・・。