天空覇魔伝~新・修行編⑤~(38話) | 猫日記

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~あらすじ~
シヴァとの勝負中。ようやくシヴァの大まかな位置をつかんだタクとユウキ。残すところはあと4日。
タク「ここら辺にいるんだよな・・・」
ユウ「タク、サーチは絶対に怠らないようにね。隙を見逃すほどお人好しな人じゃないから。」
タク「わーってるよ、ったく・・・何で3日も連続でサーチ続けなきゃなんねーんだ・・・。」
シヴァ「・・・ユウキがサーチを閉じたか・・・でもまだあのガキが広げたまま・・・か。驚いたな・・・あのガキ、ユウキよりもさらに長時間、サーチを維持してやがる・・・。」
ユウ「・・・あっ・・・」
タク「ん?どした、ユウキ?」
ユウ「・・・ん?いや、何でもないよ。」
1時間経過・・・。
シヴァ「・・・ユウキはもうサーチを広げる気はねぇみたいだな・・・あとはあのガキをかわせば俺の勝ちか。大勝負でいってみるか・・・。」
シヴァが白を溜め始めた・・・。もちろん白は通常のサーチではとらえきれないので、気付かれることはない。
タク「おい、ユウキ・・・大丈夫かよ?まだサーチは使えそうにねーのか?」
ユウ「そうだね・・・疲れちゃってね・・・。あのダブル技はホントに疲れるんだよ。」
タク「ふぅ・・・また日が暮れてきたな・・・ん?・・・カラスか・・・」
ユウ「随分多いな・・・あぁ・・・なるほど、これか。」
タク「・・・シヴァか!!あの中のどれかがシヴァだな!?」
ユウキがサーチを広げた。
ユウ「・・・間違いないね、白で作ったカラスだよ。あの中に・・・いるかな。」
タク「1000匹・・・いや、1000じゃきかねーか・・・、どう探す・・・?」
ユウ「おそらく少しは白が漏れてると思うんだ。あれだけの大規模レベルの変化ならね。おそらくこれで捕らえ切れなかったら、このままドサクサに紛れてまたどこか遠くへ潜むつもりだろうな。逃げられたら・・・タイムアップだと思った方がいい。」
タク「・・・さすがのユウキでもあんだけ大掛かりな技はそうそう頻繁には使えねーわな。・・・白か・・・ん?この大群の中に白の足跡があるな・・・。」
ユウ「漏れる量が多いね。さすがに限界なのかも・・・。」
タク(あの超ムカツクヤローがこんなわかりやすい逃げ方するか・・・?何かあるだろ・・・例えば、これがフェイクで・・・、フェイク・・・か・・・)
タクが辺りを見渡し始めた・・・。
タク「こんだけ性格の悪ぃやつを探すときは・・・空中にヒントがあるときは・・・逆に・・・地上を探すもんだろ!!」
草むらに隠れていたウサギを捕らえた!!
ユウ「・・・お見事。」
ウサギの変化が解け、シヴァが姿を現した。
シヴァ「ちっ・・・見つかったか・・・少しは頭が回るみてーじゃねーか。」
タク「いよぅ・・・約束通り1週間以内に見つけたぜ!!ちったぁ見直したかよ、コラ。」
シヴァ「まぁ、あんだけのヒントをやったんだ・・・お前みたいな素人でも嗅ぎつけられるように地上にも白を残してたしな。まぁ、約束は約束だ、白を教えてやるよ。」
タク「ふぅ、ようやく次の段階かよ。」
シヴァ「ただし、ガキ、お前だけだ。ユウキ、お前に教える気はねぇ、帰れ。」
ユウ「えっ?」
シヴァ「このガキはお前よりも遥かに小せぇサーチで俺の白を嗅ぎつけやがった。お前はそんだけのオーラを持っていながらも地上の白に気付きもしなかったんだ。お前に白の才能はねぇ、時間の無駄だ。」
ユウ「・・・シヴァさんがそう言うのであれば、そうなんでしょうね。」
タク「お、おい、ユウキ・・・」
ユウ「タク、とりあえず天魔大戦で必要になるのは間違いなく白だ。1ヶ月丸々は待てないだろうけど、それでも3週間以上はあるから、それまでに何とか白を習得してよ。僕はとりあえずミカエル様に報告してくるからさ。」
タク「おい、マジかよ・・・」
シヴァ「ボサッとしてんなよ、ガキ。時間がねーんだろ・・・?」
とりあえず1週間以内にシヴァを探す・・・という目的は達成したが、修行を受けられるのはタクのみ。ユウキがまさかの門前払いとなり、タクが時間内での白習得となった。続きます。