歴史に残る名勝負!! | 猫日記

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いやー、競馬ってのはこうでなくては!!これでまた競馬界が少し盛り上がりを見せそうだよ。
さて、本日行われました大井競馬『帝王賞』の結果ですが、これはマジでシビれる!!地方レースながら、歴史に残る名勝負と言っていいんじゃないでしょうか。
中央最強ダートホース『カネヒキリ』、地方最強ダートホース『アジュディミツオー』両雄の意地とプライドを賭けた戦いは大方の予想通り、やはり一騎打ちでの決着となりました。
もちろん、予想通り鼻を切るミツオーに対し、中央王者が取った戦法は先行策。さすがのカネヒキリと言えど大井で単騎逃げを図るミツオーを楽に逃がすわけにはいかないと思ったのだろう。
4角まで楽に逃げるミツオーを追ったのは王者カネヒキリ。直線に入った時点でミツオーとカネヒキリの一騎打ちは目に見えてわかる勝負となった。3番手以下は完全にちぎられて、逃げるミツオーと追うカネヒキリ。
カネヒキリにエンジンがかかったとき、ミツオーも負けじと二の脚が炸裂!!大井では負けられないミツオーと、国内では負けられないカネヒキリの戦いは凄まじいものとなっていった。
残り100Mを切ったところでカネヒキリとミツオーの距離が少しづつ縮まっていく・・・が、あのカネヒキリの猛追を鮮やかに振り切るミツオーの逃げ切り勝ち!!決して縮まらぬ1馬身の差・・・。
3着以下は完全に相手にならず、まさに王者同士の一騎打ち決着となった。素晴らしいレースだった。
カネヒキリは国内ダートで僅か1度しか土を踏んでいない王者。対するアジュディミツオーはカネヒキリ相手にこそ3戦3敗(今回の勝利で4戦1勝3敗)だが、『東京大賞典』連覇を含み大井では重賞4連勝中と怪物ぶりを披露し続けていた。さらに今年は川崎競馬場で行われた交流GⅠ『川崎記念』を制覇、大井で無類の強さを誇りながらも他の競馬場では勝てないという汚名を払拭し、真の地方最強ダートホースを襲名した。残る相手はただ1頭・・・中央レースで3度敗れている王者、カネヒキリへの雪辱のみだった。
これで文句なしに『カネヒキリVSアジュディミツオー』というダート戦線のライバル伝説が出来た。おそらく次の舞台は『ジャパンカップダート』か『ドバイワールドC』あたりの超一流線になると思う。府中の舞台ではカネヒキリが負けなしの実績と逃げるミツオーには若干不利かもしれないが、この充実さは逆転をも窺わせるものがある。
その昔、地方ダートで47戦43勝、40連勝の偉業を成し遂げた史上最強の地方馬がいました。その地方馬は生涯、1度たりとも中央の土を踏むことなく引退しましたが、その馬の関係者、並びにファンの言うセリフが「戦いたかったらこっちまで足を運べ!!ホームで堂々と戦おうじゃないか。」と。
これは『井の中の蛙』ではないな・・・と思ったね。地方最強の名を持つ同馬は地方ではアイドルにして、地元の誇りでもある。ファンの目の前で、中央で名を挙げる馬を破る姿を見せたかったんだろう・・・と思う。また、ファンのみんなも見たかったんだと思う。
今回のアジュディミツオーは中央の王者をホームゲームで破った。これは誇れる勝利だと思う。もとより、中央馬と地方馬では条件が違う。どう中央競馬をひいき目に考えたって、地方馬の方が不利であることは間違いないわけだから、地方の雄が地元で中央馬を破ることは誇っていいことだ。
芝では圧倒的強さを誇る『ディープインパクト』が海外に行ってしまうと、途端にメンバーが寂しくなってしまう。短距離路線も『デュランダル』の引退からは主役を張れるレベルの馬がいなくなってしまった。ダート界だけでもこうやって盛り上がるのは素直に嬉しいですな。