少し前までは、真夏のような暑さにうだ~としてたニャンたち。
気温30℃超の日
このところ梅雨寒というか、少しひんやりとしているもので、たちまち猫ダンゴを形成してました。
気温20℃くらいだった日
ニャンたちのくっつき具合は、気温のバロメーターです。
気温25℃超くらいだった今日
ネコって、もともと中東の乾燥した暑い地域が起源らしいので、暑さには耐性はあるのでしょうが、日本のむしむしした暑さは、やっぱりたいへんでしょうね~。
ところで、ネコが、人間に飼われるようになったのは、
古代エジプトの時代だそうです。
ナイル川流域で農業が発達し、穀物の生産が飛躍的に伸びたエジプトで、
その穀物の貯蔵のためにネズミハンターとして抜擢されたのがネコ。
その後、ネコはその独自のキャラクターから、神格化されていきます。
そして、盛時(第22王朝、BC945~BC715)には、
壮大なネコ神殿(バステト神殿)が築かれ、神殿には5匹の「神猫」が飼育されていたとか。
7代目の王などは、みずから「ペマウ(猫王)」と名乗ったそうです。
バステト神とは、ネコの頭部を持つ女神。
右手に盛っているのが、シストルムという聖なる楽器
エジプト神話の主神 太陽神ラーの永遠の伴侶(一説に娘とも)といわれています。
彼女こそは、太陽神ラーが休む夜の世界で、その代理として、するどく光る瞳で、サーチライトのように暗闇を照らしだし、闇の悪神アペプが姿をかえた蛇を、鋭い爪で引き裂き退治する「闇を切り開く光のシンボル」なのです。
たとえば、日食は、悪神が太陽神の領域を侵略する戦いと考えられており、ここで活躍するのが、ラーの妻、猫神バステト。
悪神の使い、蛇軍団が太陽を侵略し、日食を引き起こすと、バステトのネコ軍団が現れ、蛇たちを打ち破って、再び太陽が光を取り戻す。
再び現れた太陽をみて、人々は町へ飛び出し、猫神の勝利を祝い歓声をあげたそうです。
また、バステト神殿の豪壮さには、ギリシャの歴史家ヘロドトスも驚いたようで、
「エジプト中探しても、この神殿ほど見た目がきらびやかで美しい神殿はどこにもないだろう。(中略)
神殿の中には女神バテストの巨大な像が鎮座している。そしておびただし数の聖なる猫、猫、猫・・これらの猫の飼育は、巡礼者たちの寄付でまかなわれているという。」
と書いています。(「歴史」)
そこでは、ネコのブロンズ像をはじめ、護符などのさまざまなネコグッズが売られていたそうです。
市井のネコたちも、神猫に負けないくらいに大事にされたようで、人々は飼っていたネコが死ぬと、家族全員が眉毛を剃って喪に服し、ネコの遺体は丁寧にミイラにされて安置されたそうです。
ネコたちには、ホントに幸せな時代だったんですね。
現代人の私は、もちろん、ネコを神聖視することはないのだけれど、ニャニャ匹と暮らしていると、ネコで明けてネコで暮れるという生活になる。
時には、どっちが主人かわからなくなるほど、ネコに振り回されることも。
たまにすり寄ってきたりするものの、それは、ネコのほんの気まぐれ。
人間に感謝することもなく、ましてや、お役に立とうなどとは、毛ほども思ったことはないだろう。
でも、時折、目と目があい、その瞳の中に私への信頼と愛が宿っているのを感じると、たまらなく幸せな気持ちになる。
もうそれだけでいいと思ってしまう。
あぁ、やっぱり、私も、ネコの魔力に魅入られた猫神の信者なのかニャ~。
ゴエモンのこんなポーズ1つにも感心してしまう
なんてまっすぐに伸びた足!