銀河鉄道の夜とヨハネの黙示録 「369 ②」
【 序 】
銀河鉄道の夜をキリスト教の視点で読むと、ヨハネの黙示録が下敷きに使われていて、とりわけそれが顕著なのがラストシーンで、両者を結ぶのが369という数字だと、過去記事に書きました。以下では銀河鉄道の夜とヨハネの黙示録のラストシーンを対比させて見てみたいと思います。
撮影 神戸どうぶつ王国 2022.06.08 画像と記事は関係ありません
【 黙示録のラストシーン 】
前回の記事で黙示録のラストシーン(22:20)について見ていますので、追加記事も含めて簡単に振り返ってみます。
He who testifies to these things says, “Yes, I am coming soon.”
Amen. Come, Lord Jesus.(ヨハネの黙示録New International Version)
ゲマトリアを見てみます。
Jewish Gematriaに369が出ていますので、“Yes, I am coming soon.”は、「イエス、私は369(弥勒)である」と読むことが可能です。つまりゲマトリアの上からは、すぐに帰ってくるイエスは369(弥勒)だと読めます。
- Come, Lord Jesus: Jewish 1227 English 954 Simple 159(計算機①-2)
各数字を1桁に帰結させます、Jewish 1227⇒12⇒3、English 954⇒18⇒9、Simple 159⇒15⇒6。これで”3”、”9”、”6”の3つの数字を得ることができますので、369(弥勒、ミルク)、963(クルミ)の3つの意味に解することができます。
【 銀河鉄道の夜のラストシーン 】
ジョバンニはもういろいろなことで胸がいっぱいでなんにも云えずに博士の前をはなれて早くお母さんに牛乳を持って行ってお父さんの帰ることを知らせようと思うともう一目散に河原を街の方へ走りました。
ヨハネの黙示録のラストシーンでは、主イエスが「私はすぐに帰る」とヨハネに宣言し、ヨハネはそれを伝えるために黙示録を書きます。黙示録のラストシーンのゲマトリアは369(弥勒)と369(ミルク=牛乳)、963(クルミ)を示しています。
銀河鉄道の夜に目をやると、宮沢賢治はジョバンニをヨハネの系譜上の人物(輪廻転生者)として描くことにより、ヨハネの黙示録を銀河鉄道の夜の下敷きとして用い、ヨハネの仕事、つまりイエスがもうすぐ帰ってくることを知らせる仕事をジョバンニに引き継がせます。そして宮沢賢治が銀河鉄道の夜の中で、イエスの再臨を描くために用意したのが、プリオシン海岸のくるみ(963)であり、ラストシーンの牛乳(369=弥勒)であったように思えます。
結局、ジョバンニがお母さんに知らせる「お父さんの帰ること」とは、黙示録でヨハネが聞いた主イエスの言葉、“Yes, I am coming soon.”に他ならないように思えます。
