今回は無事に抗がん剤を投与できた。
母のストライキは一向に収まる気配はない。
玄関のチャイムが鳴っても無視。もちろん電話も無視。
電話が鳴る度、私は2階からダッシュし、父は1階和室の寝床からヨロヨロ歩く。
まるで、どっちが先に受話器を取るかの競争のようだ。
大抵、1秒差くらいで私が負ける。走り損。。。
こういう生活にもほとほと疲れて来た。
そして、何より大きな問題。
それは来週からの旅行だ。
こんな事になると知っていたら旅行など計画しなかったけれど、
計画した当初は、母も『気分転換に行ってらっしゃい』と快諾してくれていた。
どうして行く間際になってこんな事になるのか。
もうキャンセル覚悟でいたけれど、父が行っても大丈夫だと言うので行く事にする。
幸い、抗がん剤が休みの週で、札幌への通院はない為、
父が1人で日常生活を送ってくれれば問題はない。
いつも私がお世話していた事をメモして、家中に貼りつける。
食べ物も父が1人で調理できそうなものをストック。
ちょっと可哀想な気もするけど、原因は父なのだから、本人に耐えてもらおう。