6月23日。

退院後初めての外来診察でした。

採血とレントゲンをして呼ばれるのを待つ。いつも他の科での診察では一人で診察室に入るので、その日もそうしたのですが…。

 

先生が「あ、お母さんにも入って貰って」

なーんか嫌な予感がしたんですよねチーン

 

で、血液検査やレントゲンは異常なし。お腹の傷も見てもらって、そちらも綺麗に治っていってるとの事ニコニコ

 

そして本題の手術で取った胃の病理検査結果。

 

当初は早期癌だろうとの事だったのですが、病理で見ると…。

 

 

癌が漿膜(胃の一番外の膜)まで到達。顔を出していたそうです。

 

 

もうビックリチーン早期癌だと思ってたら進行癌で、思ったよりも癌が深かったのです。

 

そして私がしてもらった「噴門部側切除・ダブルトラクト再建」は本来、早期癌に適応の手術です。

これが術前に分かっていたら胃全摘です。

後から分かったからと言ってまた手術して残った胃を取るとかはしないそうです。

 

でも当初は「ステージ1」だと思われていた癌。でも今回の事で「ステージ2b」となりました。

 

病理検査で取ったリンパに転移は見られなかったそうです。術前の検査でも遠隔転移はなし。

 

 

まあ、それも今の時点です。検査で感知できないちいさーい癌細胞がこぼれてても分からない時は分からないですし(これは私見です)

なので7月から術後補助化学療法、抗癌剤をする事になりました。

 

25日に腫瘍内科で両親と一緒に抗癌剤の説明を聞いてきました。

 

やる抗癌剤は2パターンあって

 

 

1、TS-1(飲み薬)を4週間飲んで2週間休薬を一年。

 

2、ゼローダ(飲み薬)+オキサリプラチン(点滴)を3週間飲んで(点滴は最初の日に打つ)1週間休薬を8回で半年。

 

 

 

目的は再発を抑える為。どちらの薬も下げれる再発率は同じ。自分で選んでもいいとの事だけど、先生的には2番のゼローダ・オキサリプラチンがおすすめらしい。

理由は…なんだったっけ…アセアセ色々聞いてあんまり覚えてない笑い泣き30日に行った時に改めて聞いて、決めます。

 

再発率はこのままだと30~35%。それを抗癌剤をする事で20%にする。

この数値を多いと見るか少ないと見るかは人による。でも若いから、1%でも確立を下げれるならやった方が良いと思う。と先生は言ってました。

それは私も激しく同意です。

 

やらない選択もあると思います。副作用とか何が出るか分からないけど、数も多いし怖いし。

でも例えば、先で自分が再発したり転移したりしちゃった時に「ああ、あの時抗癌剤してたら良かったのかなあ」って思うのは怖いと思いました。

時間はどうしたって戻せないしえー

 

逆に抗癌剤したのに再発、転移あっても倍ショック受けそうではありますが…えーん

 

先の事は分からない。今の私が後悔しない事をやっていきたいと思いますニコニコ

6月11日に退院して帰宅しておりますニコニコ
家に帰った安心感からか、まったりゴロゴロ過ごしておりました。

前回のブログの後、6日より三分粥が始まりました。
でも重湯じゃないおかずで美味しかった〜照れ

8日からは7分粥。9日からは全粥でした。

美味しい!けど…出されたものの半分しか食べれなかったので、常に空腹感が…笑い泣き

でも帰宅してから気付いたんですが、毎日のご飯は配膳される段階ですでにハーフ食だったようです。
そこから更に半分なので、一食あたり4分の1しか食べてなかったっぽいですびっくり

腹減るわそれは…滝汗

幸い、今のところダンピングは来てない…と思います。
帰ってから、朝食後に眠くなる事は一度あったのですが…あれがダンピングだったのかな?


食事以外で言うと、6日にお腹のドレーンが外れて身軽に!ウインク
ところが…それと同時に点滴の針のさし変えで、右手の親指の付け根に点滴をつける事になり…利き手なので大変で大変でえーん

食事もトイレも凄く時間がかかってもう…ショボーン
でも私の腕が太くて血管見えないのが悪いので…自業自得ですね笑い泣き

その点滴も8日の就寝前に外れました。

後はご飯をしっかり噛んでゆっくり食べる事の練習と、病棟内を歩くのみ口笛

採血の結果も落ち着いているので、11日に退院する事になりました。


帰りに買い物をして帰ろうと思ったのですが、動くと思ったよりも体力がなくなっていて…当日はコンビニだけ寄って帰りましたゲッソリ

これは家でも散歩とか、軽いものからやっていかなきと、体力やばいですねあせる
ただでさえ、入院中に5kg体重が減ったので…筋肉をつけなくてはチーン

暫くは、変わらずご飯と体づくりになりそうあせる
今日で術後4日目です。
だいぶん体も落ち着いてきた…かな?

手術に当日はほんとーっに、辛かったですショボーン
目が覚めたのは多分気管挿管を抜いた後、手術室でした。
起きると鼻から管が入っていたんですえーん
まるで鼻からの胃カメラを入れたまま的な感覚で気持ち悪くて…あせる
「鼻のやつ気持ち悪い…チーン」って言うと「そうだよね、ごめんね…大事な管だから抜けないのよ〜あせる」と言われて絶望…えーん

病室に戻って担当医の先生達が来てくださった時も鼻の管のことを言うと「ごめんね〜、明日の朝までは抜けないの」
…明日の朝まで…笑い泣き

術後に母だけ面会に入ってこれて、でも少しするとコロナの関係でもうお帰りくださいとえーん
仕方ないので、握手してから母と別れえーん

もうその夜はとてもしんどかった。
甲状腺癌の術後よりもしんどかった気がする。

右手にナースコール、左手には自分でボタンを押して使える痛み止めのボタン。
手を離すと手の届かない所に転がってしまいそうで、一晩持ちっぱなしでした。

鼻の管が途中何度も膨らんだりしてる感じがしてとても気持ち悪かったあせる
深夜になると、同じ体勢でいた為か背中が痛い痛い!

もう何度も何度もナースコールで看護師さんを呼んで、背中にクッションを入れてくださいと頼む笑い泣き
しばらくするとクッションない側が痛いから、また呼んでクッション入れ替えてください…と頼む。

ほんとうに何度も何度も呼んでしまいました笑い泣きあせる
看護師さん達ごめんなさい…あせる

途中で、「起きるのはダメだけど、自分で横に向いたりはしても大丈夫ですよ」と言われたけど、お腹の傷が痛くて動けない…ショボーン
結局ナースコール連打でした…。

眠剤も入れてもらったんですが、なんだか映画のフィルムをぶつ切りしたように少しの夢を見ては起きての繰り返しでとても気持ちの悪い睡眠しかできませんでした。多分ろくに寝てないですあせる


次の日になり、朝になって先生方が来て鼻の管を外してくれた時の解放感たら!笑い泣き
でも酸素マスクも外したので、なんだか息がし辛くて怖かったのを覚えてます。
サーチも94位でした。(先生は術後それなら大丈夫とはおっしゃってました)


術後1日目、点滴と尿カテーテルとドレーンだけになった私に早速やってきたのは立ち上がる事でしたガーン
看護師さんについてもらいベッドを起こして座ったんですが、もう頭がグラッグラゲッソリ
首の座ってない赤ちゃんの如く頭がぐわぐわしました。(実際に揺れてはないです)

そのまま30分くらい座ったままで慣らして、その後に看護師さんの手を借りてなんとか立ち上がりました。
もう尿カテーテルが嫌だったので、歩けるようにはなりたかったプンプン

ヨボヨボと歩いて看護師さんからOKを貰い、尿カテーテルを抜いてもらって術衣から病衣に着替えました。

離床フリーなので、好きにトイレに行ってくださいとの事。
でも尿量測定をしないといけないので決まったトイレにしか行けないあせる
それがまた部屋から遠くて…。必然的に歩くことになりました笑い泣き

術後2日目からだったかな?200mlの飲水開始でした。
問題なかったので、次の日からは飲水フリーになりました。

そして昨日の術後3日目。
昨日の昼からご飯が出ていますニコニコ
といっても、重湯です。しかもこれは看護師さんに量を全て半分に減らしてもらった物です。

これを30分かけて食べます。
元の時のように、一気に食べると食べ物が小腸にドドッと入ってしまいダンピングというものを起こしてしまうそうショボーン

食べてる最中や食後30分程で起きる「早期ダンピング」これは腹痛、吐き気、めまい、下痢、冷や汗、動悸などが起きてしまいます。

そして「後期ダンピング」これは食後2〜3時間してから食べた物が急速に腸で吸収されて高血糖になり、体はこれを下げようとインスリンを大量に出してしまい逆に低血糖になってしまうというものです。

こういうのを防ぐために、時間をかけて少量を食べないといけないんです。

今日の朝も重湯でした。重湯って噛めないので、食べるスピード感が難しいあせる
今のところはダンピング起こってないんですが、緊張しますねえーん

明日からは三分粥になるみたい。しっかり噛まないとですねプンプン

そして昨日は術後の胃の流れを見る「透視検査」をしました。
めちゃ苦い水を飲みながら撮影してその流れをレントゲン?で見る検査です。

私は胃の上部、噴門側に癌があったので胃の上部を切って…小腸と食道を縫い合わせて、その小腸に残った胃をつけて…と、ダブルトラクト再建という複雑な手術をしています。
バリウムを飲むと、腸と胃にバランスよく流れているみたいでした。

手術結果は良いものだったようですウインク
バリウム見てた先生もなんかテンション上がっていました爆笑


そんなわけで、今は個室から大部屋にも移り、のんびり過ごしています。
明日にはドレーンも外れるみたいなので、身軽になるのが嬉しいですおねがい

あとは、食べ物の問題だけ。
工夫して過ごしていこうと思いますニコニコ
昨日、5月29日から入院開始です。

手術予定は6月1日。

腹腔鏡での噴門側切除に決まりました。
胃を半分ほど切り取って、腸を食道と残った胃とに繋げる「ダブルトラクト法再建」というのをします。

手術時間は麻酔や移動等、全部含めて8時間らしいですあせる
実際手術時間は6時間だそう。

今日明日は土日なので特にすることもなく、ゆっくりと…でも確実に時間が流れてます。

今はうちの県では一ヶ月近くコロナの患者さんは出ていないのですが、それでもまた面会解除とはなってないので…仕方ないけどやっぱり少し寂しいですね。

術後も前のように付き添いも出来ないので、術後少し家族と顔を合わせたら…それから退院までは会えなさそうですえーん

でもここまで来たら前に行くしかないので、頑張ろうと思います。
術後の病理検査で癌が進行していませんように…。

取り敢えずあと1日。ゆっくり過ごしますニコニコ

前回書いた記事がアクセス数が凄くてめっちゃビックリしましたあせる

22日にアメトピに載せていただいてたみたいで、なるほど…という感じキョロキョロあせる

 

30代で胃癌のブログって多くはないので、興味を持ってもらえたならうれしいです。

 

 

胃癌宣告があってから数日経ちました。

宣告を聞きに行く前日に「生検結果の事で早く来てほしいって事は、これはもう癌に間違いない」と感じて、一日中布団に潜り込んでスマホで胃癌の事を検索していました。

胃癌を否定してくれる記事を探しましたが、どれもそんな物はなくて…。

「うまく生検できなくてよく分からなかったので詳しい検査しましょう」とでも言ってくれないだろうか、と淡い期待を抱いてました。まあやっぱり癌だったのですが。

 

なので先生の話を聞くときも変に頭は落ち着いていました。

家に帰ると、祖母や叔父さんが家に来てくれて励ましてくれたので日中もあまり実感のないまま過ごしました。

 

夜、寝るときに一人になって初めてジワジワと実感が湧いてきて…。ステージが重かったら…転移していたら…と考え始めてすぐに眠れなかった。

 

しばらくスマホでまた調べまくって、でも体は疲れているからかそのまま眠ってしまっていました。

 

朝起きて…「ああ、夢だったら良かったのに」と心底思いました。

 

昨日は親戚が家に来てくれ、数時間癌の事やたわいない日常の話をして、とても楽しくてリフレッシュできました。

やっぱり楽しい事なんかをして過ごすのって心身ともに良い事なのかも。

 

ただ、やっぱり今日も朝起きた時は「夢なら…」とはなります。

 

暇さえあれば胃癌の事をスマホで調べてしまって、しんどくなって…ストレスからか期外収縮まであせる単発だったので大したことはないんですが、気持ち悪いのでまた気分がどんよりチーン

 

 

進行具合はCT撮らないとわからないので、それまでは何もしようがないんですが…気持ちは落ち着かなくてふとした時にソワソワ。

CTは造影剤を使うんですが、前回造影剤を使ったとき動悸と不整脈が出たので今から少し怖い…。

 

不安ばかりで気持ちがダメになりそうですが、腹括るしかないですよね…。

 

転移や重いステージじゃありませんように…と祈るばかりですえーん