再び関西へ行きましたので、大和路線201系に乗車しました。これまで、関西エリアに残存している201系は2023年度末で引退になると言われていましたが、2024年度に入っても僅かに残存しています。新型車両(他路線から転入してきた中古車ですが)への置き換えが進んだ結果、201系は数を減らし、3運用迄減少してしまいましたが、毎日運用に入っている模様です。この日は201系3編成が運用されていました。

※201系は新型車両とドア数が違いますので駅の電光掲示板に書かれた乗車位置案内を見るといつやって来るか分かります。◯印は201系、△印は新型といった格好。


独特のチョッパ音も健在です。

未だ日常的に見る事が出来ますが正直いつまで見られるか読めない状態であります。現時点では引退の発表等はなされていませんが、コロナ禍以降の動向を踏まえると事前告知無しの引退(サイレント引退)、若しくは直前での引退告知も考えられます。いずれにせよ、新型車両の導入状況にもよりますが201系が見られるのは長くても今年度いっぱいではないでしょうか?


201系。先頭車両です。奥に見えます乗務員室仕切り壁の窓が小さいのが201系の特徴です。更新で壁の色等は変わっていますが窓のサイズは原型のままです。引退するのが勿体無い位車体の状態は良好に見えますが、特に未更新のまま残っているチョッパ関連の老朽化が否めない模様です。


関東地区で残存している今では貴重となった電機子チョッパ制御車の東武9000系(厳密にはAFEチョッパと呼ばれるもので、201系のサイリスタチョッパとは異なるシステムを採用しています)も遂に置き換えを計画していく事が発表されました(試作車の第1編成は故障による長期休車の後、残念ながら廃車となりました)。経年や機器の補修用部品が払底しつつある事情を踏まえると電機子チョッパ制御車が完全に日本から消滅する日も近いかも知れません。


更に、南海電鉄6000系のトップナンバーにも乗車しました。此方も現在新型車両への置き換えが進んでいますがトップナンバーは未だに現役です。製造年は驚きの1962年。同世代の車両(譲渡車両は除く)が見られるのは東武鉄道(動態保存扱い)、小湊鐵道(現時点では置き換えの予定は有りません!)位しか思い付きません。


南海6000系は車体内部の骨組みまで全てステンレス鋼で造られているのが特徴で、従来の車両と比較して腐食に強く、主に検査の際に行う塗装や車体補修の手間を大幅に省く事が出来ました。今でこそ当たり前となった仕様ですが、日本では初めて採用された内の一つです。6001編成は最近検査を受け、それに合わせて帯が剥がされ登場当時に近い状態に戻されました。車番の色や車体側面に取り付けられた社章も登場当時のものに復元されており拘りが感じられます。


塗装が剥がされ全面銀色となった6001編成。貫通扉の窓が後に作られた車両と比べて大きいのが特徴です。流石にデザインは時代を感じさせますが腐食に強いステンレス製ですから綺麗な状態です。車体も頑丈に作られているのでしょう。


201系も南海6000系も徐々に置き換えが進んでいます。特に、201系は完全引退までカウントダウンに差し掛かっていますので、気になっておられる方は是非見に行かれる事を強くお勧めします。