以前、大和路線で活躍している201系に惜別乗車した記事を書きましたが、関西方面へ行く機会が出来ましたので、再びこの201系に乗車して参りました。以前関西地区を訪れて以降、和田岬線の103系や乗車しませんでしたが、湖西線の113系、117系といった国鉄型車両の引退が相次ぎ、寂しくなっていく一方です。


今回乗車した201系。王寺駅にて撮影。


関西地区で用事があったため、ついでに大和路線にも乗ろうと思い付いた訳であります。今回も例の如く、下調べせずにJR難波駅へ向かいますと幸運な事に丁度緑色の201系がやって来ました。反対側のホームにも201系が停まっており、やがて出発していきました。201系は2023年度を以て完全引退となる予定ですが、2023年4月時点でもそれなりの車両数が残っています。乗車中も201系とすれ違う機会が多く、正直引退まで1年を切っているとはとても思えませんでした。車両の置き換えが当初の計画よりも遅れているのか、計画通り進められておりこれから急ピッチで置き換えるのかは分かりませんが、間も無く姿を消す事は確実でしょう。


誰も居ないタイミングを見計らって車内も撮影しました。内装や窓サッシの取り替えといった大規模な更新工事が行われているため、清潔感のある車内です。引退が近いため車内照明が蛍光灯のままであったりドアチャイムや車内の案内表示器は付いていなかったりと、やや時代を感じさせる部分もあります。余談ですが、関東地区でも201系や203系が活躍していた頃は老朽化故かモーターから異音のする車両が多かったのですが、関西地区では全く見掛けません。古くてもシッカリとメンテナンスが行われているのでしょう。


懐かしのチョッパ音を暫し堪能する事が出来ました。次に関西方面へ行く時は果たして残っているでしょうか…。


そして、能勢電鉄の1700形にも乗車してきました。能勢電鉄では阪急電鉄からの譲渡車が活躍しており、阪急電鉄からは姿を消した古い車両も見る事が出来ます。写真の1700形もその一つ。元々は阪急2000形として活躍していた車両で、製造年はなんと驚きの昭和37(1962)年です。現在活躍している車両の中では最も古いです。この車両の台車は東武8000系の初期、中期製造車と似たタイプのミンデンドイツ式と呼ばれる台車が使用されているため、足回りは物々しいのですが、乗り心地は古いながら非常に良好。勿論、冷房も取り付けられている他、車内も比較的綺麗な状態。阪急電鉄独自の座り心地の良い座席も健在です。


今回乗車した車両は1705編成。車体のおでこ部分に付けられたライトが如何にも古い車両である事を印象付けます。窓の下に前照灯が無いだけでこんなにも印象が変わるのですね。古い車両ですが、前照灯は最新のLED式に交換されています。


能勢電鉄1700形は元々8編成存在していましたが、2023年4月現在では2編成しか現存しておりません。経年を踏まえますと、これらの編成も間も無く見納めになってしまう可能性が高そうです。