サヨナラのあとの「 ○○○○。」 | JIRAKU

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フリーで大阪を中心に朗読やお芝居などの表現活動をしている
大塩静香のofficial blogです。

<JIRAKU>
《耳で楽しんんでいただけるように》と願いを込めて。

云いたいなぁ。
云えないの。


なんでもない なんでもない
たった一言が。

どうしてこんな 遠いんだろ?
あなた そこにいるのに
見えないんだよ。


気軽に云えたあの時を
もっと 大切にしていたなら

あの時あたしが
もっと 強く立っていたなら

まだ あなたの姿は見えましたか?



あなたに あたしが見えなくてもいいよ。

ただ 云えたなら
あなたに 云えたなら

きっとね―。


飛び出すことのない「 ○○○○。」が
血管をくるくる廻って
何度も 何度も 心臓を通る。
その度に あたしをやさしくしてくれる。

飛び出すことのないその音は
音になれなくて しあわせじゃない。


云いたいなぁ。
云えないの。
なんでもない「○○○○。」
云っちゃいけない「 ○○○○。」
飛び出せない「 ○○○○。」
廻り続ける「 ○○○○。」
サヨナラのあとの「 ○○○○。」


おーしおしずか