根津 | 久蔵

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落語と歴史のブログ

根津神社は日本武尊が創祀したと伝えられ東京十社の一社なのだという、境内はツツジの名所として知られる

 

 

社殿は江戸元禄時代に創建、この敷地は江戸幕府第六代将軍徳川家宣が甲府藩主だった頃の甲府藩邸江戸屋敷

第五代将軍綱吉が兄綱重の子・綱豊(甲府藩主、後の第六代将軍・家宣)を養嗣子に定めたという

 

 

家宣が将軍として江戸城に移ると、産土神とされていたことからこの屋敷地を献納して天下普請と言われる大工事で造営し根津神社になったという

 

権現造(本殿、幣殿、拝殿を構造的に一体に造る)の傑作とされ社殿七棟が国の重要文化財に指定されている

 

 

過去に遡れば十五世紀には太田道灌により社殿が造られたという


主祭神
須佐之男命(すさのおのみこと)
大山咋命(おおやまくいのみこと)
誉田別命(ほんだわけのみこと)

 

 

相殿
大国主命 (おおくにぬしのみこと)
菅原道真公 (すがわらのみちざねこう)

 

古代に遡れば蒼々たる神々が祀られている

 

 

根津権現の称は明治初期の神仏分離の際に「権現」の称が一時期禁止されたために衰退したが、地元では現在も使われるという

 

文学作品では「根津権現」として出てくることが多いらしい

 

東京大学と赤門(旧前田加賀金沢藩邸跡)

 

東京大学の移転にともない門前に形成されていた根津遊郭は廃され江東区の州崎遊郭へ移転したという

 

弥生時代という命名由来になった弥生町

 

名物焼かりんとう屋さん(開店前)

 

いつも立寄る老舗の和菓子屋さんが開店したところ

 

名物たいやき屋さんは開店前

 

シャレたうどん屋さんも開店前

 

他の街ではなかなか見かけない提灯屋さん

 

由緒正しい江戸の町、森鴎外や夏目漱石といった日本を代表する文豪が近辺に住居を構えていたこともあり、これらの文豪に因んだ旧跡も残されている