洋菓子と和菓子 | 久蔵

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落語と歴史のブログ

必要なモノは既にだいたい国内に揃っている、輸入という営みを日本は古来から絶え間なくやっている


よって海外土産や輸入品でもらって心底嬉しいモノはもうほとんどなくなってきた、より高品質で安く手に入るようになっているのが現代日本



旅行好きの日本人は土産を気にせず現地を堪能すればよい、というようなことを新作落語で聴いて頷けた

モノのお土産文化は日本はまだ根強い、現地の感動や食事を楽しめば良い、と想う

 

 

海外収益の方が大きい部署にいるが、私は国内拠点の取引先や出張者が往来の都度、国内定番の土産菓子をいただく


こういう文化もなくなりつつあるが、海外規模が年々増加し海外往来が増え海外の土産菓子、特にアジア圏比率が上昇している



海外の土産菓子が増えている反面、萩の月・ゆかり・八つ橋・紅葉饅頭が希少かつ好評、ますます人気は上昇している

土産菓子のクオリティは経済圏や国力にはさほど関係ないと思われるが、その国の菓子職人の開発力や繊細なこだわりが多分に影響しているように想う

 


ジャンクフードではなく大人向け嗜好食にエネルギーを注力できる国は豊かで余裕がありセンスのある国、という指標になるだろう

 

漫画やお菓子は子どものモノなどと言っていたら、雨季のない国に傘や長靴は売れないし極地に冷蔵庫も売れない

 

 

ニーズは必ずあり使い勝手も一元的ではない、洋菓子をジジィやオッさんをターゲットにしていないのは勿体無い

 

タバコやアルコールの嗜好品消費からの奪還が狙える商材、しかし和菓子はむしろジジィやオッさんから始まった趣味趣向

 


若い女性をターゲットにして既に飽和気味、世界市場に進出し抹茶味スィーツはほぼ全世界に浸透し始めた

 

空港に置くだけで飛ぶように売れる、というのは国内では普及した、海外土産のナッツやチョコは代わり映えもせず珍しくも旨いとも想わないがクオリティはどうなのか?


 

Xmas時期にお気に入りの洋菓子屋さんに定番のケーキを買いに行ったらこの時期はXmasケーキしかないと言われた

 

虎屋に定番の羊羹がないと言われた感覚、銀座と東京駅の地下売場に行ってみたが同じような状況で唖然とした

 

 

オッさんには洋菓子はあまり魅力的ではない、Xmasケーキの華やかさにも行列に並ぶほどトキメキはない

 

それでもそのお店の普段の一押しのが旨いのに、特別ではなくこういう時こそ定番を求めているのに、ますます洋菓子から遠のく

 

 

茶への興味対象は多岐に渡る
千利休の茶の湯、武家・公家と町人の茶の湯、流派の違いと近現代の茶道、茶道具と床の間、抹茶の産地と銘柄、菓子と懐石、茶室と庭

 

珈琲や紅茶、ワインや日本酒にも似たような興味対象はあった、洋菓子は特別な日のモノかも知れないが、和菓子は毎日のモノ、大きさもカロリーもそのようなモノ

 


茶に関しては生活のすべてで、干支四季六曜二十四節気三百六十日の数だけ日々変化する