■大作に挑め!日本アニメ映画の中国上陸2019年5月レポート!
2カ月ぶりに中国市場での日本アニメ映画レポ!
今、世界的に大きな力を持った中国市場で、日本アニメ映画がどんな活躍をしているか紹介します。
2019年4月は日本アニメ映画の中国公開がなかったので、ひと月お休みしましたが
5月はしっかり、日本アニメ映画が中国に進出しています。
そんなアニメ映画というのがこの2本!
5月17日公開 ペンギンハイウェイ(企鹅公路)
5月24日公開 ドラゴンボール超ブロリー(龙珠超:布罗利)
他アニメ映画ではないですが邦画では「となりの怪物君(邻座的怪同学)」も5月23日に中国上映を果たしました。
そんな各作品の興行収入がこんな感じ。
ペンギン・ハイウェイ
300万元
ドラゴンボール超ブロリー
2900万元
となりの怪物くん
200万元
結構苦戦めのスコアとなりました。
日本の活躍が微妙・・・と言いたいところなんですが、実は5月は中国で「名探偵ピカチュウ」が大ヒット。
まだまだスコアを伸ばしていますが、現在6億元近い興行を獲得しています。
ハリウッド映画とはいえIPとしてはピカチュウの勝利、といった感触の5月でした。
「アベンジャーズ」旋風からバトンタッチでの大ヒットとなりました。
■工夫を凝らした中国の「ペンギン・ハイウェイ」のPR
個人的に残念だったのが「ペンギン・ハイウェイ」があまりスコアが伸びなかった点。
絵の美麗さなども十分だった「ペンギン・ハイウェイ」なら上手い具合に、「君の名は。」のような流れで中国でもヒットしたりするのでは・・・なんて思ったりもしたのですが、現実は厳しかったようです。
「君の名は。」のヒットは、中国で新海誠作品がもともと支持が厚かったからこその結果だったのかも、と改めて思います。
「ペンギン・ハイウェイ」は中国版ポスターも多数つくられて、頑張っていたのですが、世知辛いですね。
せっかくなのでいくつか紹介します。
ペンギンどアップポスター。
瞳の中に主役の二人が映ってます。
自販機型ポスター。
お姉さんを助けよう!
中国の人気キャラクター不二兔とのコラボポスター。
そして横長の世界観ポスター。
大サイズで観ると圧巻です。
さらには中国独自主題歌なんてのも用意されていました。
ここまでやってると、なんでヒットしなかったのかが不思議なくらいです。
■ドラゴンボールは躍進の結果!今後の活躍も期待できる?
一方で、決して高いとは言い難いスコアながら、成功とも言えるスコアに達したのが「ドラゴンボール超ブロリー」。
前作「ドラゴンボールZ復活のF」も中国公開されたのですが、そちらは1000万元規模というスコアだったので、今回はその3倍近い結果ということで成功と言って良い結果と言えるでしょう。
4D系上映に対応していたのも、上映体系として普及している中国にはいい意味で刺さったかもしれないですね。
この迫力のポスターよ。
「ドラゴンボール超ブロリー」はアメリカでも大ヒット。
デイリーボックスオフィス1位を「ミュウツーの逆襲」ぶりに獲得するといった成績を残す作品となっています。
アメリカにも中国にも影響を落とせるIPとして、「ドラゴンボール」は大切にしていかないといけない作品となりそうです。
以上。
そんな感じ。
そんな流れで6月を迎えますが、6月は「ドラえもん」や「千と千尋の神隠し」といった注目作が中国公開となっています。
今月以上に動向が見逃せない月となりそうです
海を越えた奮闘はまだまだ続きます。
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かっこいいパッケージ。
こっちは普通。
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興行はイマイチでも大傑作。「ペンギン・ハイウェイ」。
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