初週末に観たのですが感想出遅れました。
●前半?後半?「劇場版フリクリ プログレ」の感想。
劇場版フリクリ
プログレ
を観てきました。
公式サイト:flcl-anime.com/
フリクリ新作シリーズにして、「オルタナ」に続く「プログレ」。
「プログレ」では2人に分裂したハル子のうち、ハルハ・ラハルを林原めぐみさんが、ジンユを沢城みゆきさんが演じております。
またあくまでもTVシリーズの連結作なので、複数の監督がクレジットされている異例の形式になっております。
恥ずかしながら私、フリクリシリーズを観たことなく、予習もせずに観に行ったうえでの感想ですので悪しからず。
本作を観てきた感想をざっくり一言でいうと
うーん・・・・・・やっぱり?
という感じで、あんまりポジティブな気持ちにはなれない一作でした。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●やっぱり辛い・・・TVアニメの連続鑑賞
前作「オルタナ」の感想でも言いましたが、やはり辛い。
本作はTVアニメサイズの作品をそのまま連続で流して一本の劇場版として謳っている作品なので、総集編映画とも違いただ連続でアニメを6話分観る作品です。
私がTVアニメのペースが苦手なもので、やっぱり本作を観るのも結構つらい。
「オルタナ」よりは1話から6話までの接合性が強かったので、前作と同程度とまではいかなかったとはいえ、それでも「あと何話・・・」と数えながら観ちゃう感じがすごく不健全な感じで嫌でした。
●きらりと光る5話の異彩っぷり
ただ前作「オルタナ」との極めて大きな違いはやはり監督が全話ともに違う点。
それぞれの話数を別々の監督が務めているという不思議な体制で作られているのですが、その体制の色が濃く出ているのがなんといっても5話担当の末澤慧監督です。
ストーリー自体は地続きなのですが、途中で絵画的になったり、少女漫画風になったり(このあたりは元のオマージュらしいですが)、そもそも主線が他のエピソードより太かったりと5話目だけがやたら尖った作りになってるので、気にならないわけにはいきません。
ここだけ飛び抜けた面白さや感触があるので素直にここだけでも観る価値があります。
美麗!
ちなみにCONTINUEさんがさすがで、プログレサイドのインタビューに5話目の末澤監督をピックアップしてくれているのが抜け目ないです。
諸々のシーンをどうやって制作したのか体制や工程が語られていて興味深いです。
●音源のカッコよさも言わずもがな!
あとやはり推しておかなければいけないのが本作を彩る音楽を担当しているthe pillows。
私はロックってジャンルに対してそこまで“好き”意識がないのですが、本作を観てからいくつかの作中使用曲をヘビーリピートしております。
良き良き。
曲自体はすごく良かった一方で、惜しいのがどうしても話数単位で音楽が割り振られている点。
映画一本を通しての意識で曲の配置がされていなかったのがホント、もったいないです。
こんな見せ方するなら、最初からTV放送でよかっただろとしか言いようがないんだけどなぁ。
間違いなく好物ジャンルである恋愛アニメ映画にカテゴライズされる一作なのですが、そもそも映画じゃねーだろ問題を抱えているので、あんまし好きになれない一本でした。
フリクリファンでもなんでもないんですけど、できればこういうTVサイズのものを繋げて劇場版と謳うようなやっつけ仕事は二度として欲しくないです。
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