●美麗?東洋ファンタジー3DCGアニメ「风语咒 」
前の記事に引き続き2018年夏に中国で劇場公開するアニメーション映画を今日も紹介していきます。
7月20日より公開されている映画が「风语咒 」。
漫画家の刘阔監督による東洋ファンタジー物の3DCG作品です。
自然などの背景の造形が綺麗ですが、お金がかかってそうな割にニッチな印象が強いので、集客がそこまで期待できなさそうに思っていますがどうなんでしょうね。
本作、PRポスターも綺麗なものが多いので、また改めてポスターも紹介しようかなーとか思ってます。
●またあるのか食べ物キャラクターアニメ映画「美食大冒险之英雄烩」!
8月10日に公開を予定している3DCGアニメ映画が「美食大冒险之英雄烩」。
TVアニメシリーズ発の食べ物キャラクターたちの冒険譚が描かれます。
カンフー使いの肉まん。侍のキャラのイクラ巻き(?)。弓使いの麺・・・などなど個性が面白いです。
気になるのは最近似たような作品が中国でも公開されたばかりなんですよね。
その名も「吃货宇宙」。
こちらも食べ物達の擬人化作品なんですが、こちらは先月公開された作品。
うまい具合に上映時期もかぶっちゃって、パクリ云々でも話題になっていたようですが、作品の歴史の長さでは「美食大冒险」の方が先ですかね。
とはいえ、食べ物擬人化ものなんて特に新しい発明でもないし、どこまで攻めるべきなのかはよくわかんないです。
●Netflixでの世界配信も決定済みのロボット物「未来机器城」
8月17日に公開を予定しているのが3DCGアニメ映画「未来机器城」です。
少女とロボットの交流が描かれる作品となっております。
こちらは最近Netflixでの世界配信が発表されたりもした注目作だったりします。
中国作品といえど監督には、隠れた傑作「フリー・バーズ」の美術に参加していたケヴィン・アダムス氏と、「トランス・フォーマー」や「9 9番目の奇妙な人形」に参加していたジョー・クサンダー氏がクレジットされているという異質な中国アニメ映画です。
ロボットと子供の交流といえば「アイアン・ジャイアント」などいろんな作品がありますが、招き猫の背景美術なんかからは「ベイマックス」を意識してたりもするのかな。
日本でもぜひ配信して欲しいですね。
●洋画勢も熱い?「インクレディブルファミリー」や「シャーロック・ノームズ」、「マジカルサーカス」!
中国作品が多数控えていることが前回と今回の記事で分かってもらえたと思うのですが洋画作品もいくつかこのシーズンに公開が実施されます。
まず「インクレディブル・ファミリー」は先月末から現在進行形で公開中。
興行収入はすでに3憶元のスマッシュヒット作となっています。
短編をかたくなに公開していなかった中国ですが、今回は中国が題材ということで短編「Bao」も併映されています。
7月20日公開されるのが「淘气大侦探」こと「シャーロック・ノームズ」。
イギリスとアメリカの共同制作作品。
妖精のノームを題材にした「Gnomeo & Juliet(ノミオとジュリエット)」に続く続編作となっております。
ホームズ型ノームを演じるのはジョニー・デップです。
日本展開はあるんですかね?
翌週7月27日に公開されるのが、「神奇马戏团」こと「Magical Circus : Animal Crackers」。
中国・イギリス・スペインのアッセンブル制作作品。
動物変身クッキーをキーアイテムとしたサーカス物です。
サーカス物アニメということで、やはり「マダガスカル3」の影響らしき演出が予告編で確認できます。
日本展開はあるんですかね?(二度目)
そんな感じでざざっと7月前半時点での公開予定などを二回に分けてざざっと紹介しました。
平気でポコポコ上映日を変えてくる中国なので、ここに書いてある作品でも、直前に公開日が変更されたり、なんなら無期限公開延期するケースもあるので、油断はできなかったりもするのですが、逆を言えばこれらが順当に公開されていったらそれはそれですごいことなのかもしれません。
中国と日本ではアニメ映画市場の温度差を感じることも多いのですが、今年の夏は日本と同じく、市場が熱くなる季節となりそうです。
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