先月の3週目ぐらいには行っていたのですが、感想が遅れてしまいました。
●元祖スーパーロボット復活!「マジンガーZ INFINITY」の感想
マジンガーZ INFINITY
を観てきました。
公式HP:http://www.mazinger-z.jp/
45年ぶりの復活・・・と言っていいのかはよくわからないけど、TVアニメシリーズの10年後を舞台にマジンガーZの新たな戦いが描かれる劇場版。
監督は劇場版プリキュアシリーズなどを務めてきた志水淳児監督です。
恐れ多くも本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと
良さ気!
というはっきり“良い”とは言い切らない感じの良い感じでした。
ちょっと失礼な感じですね。すいません。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●スーパーロボット大戦というロボットアニメ学習装置
前提として私の「マジンガーZ」という作品の距離感を述べておきます。
私、平成生まれでしてもちろん「マジンガーZ」の世代ではなく、TVアニメなども全く見たことがありません。ですが、どんな人が搭乗したり、どんな敵が登場したり、どんなワザをマジンガーZが使うのか・・・なんてことは知っていたりします。
その理由はなんと言ってもスーパーロボット大戦のおかげ!
私のスパロボデビューは64でした。
スーパーロボット大戦とは、いろんなロボットアニメのキャラクターやマシンが集結するシュミレーションゲーム。この作品では度々「マジンガーZ」が登場するため、いろんな「マジンガーZ」の知識を吸収することができました。
おかげで今回の劇場版鑑賞にあたっても、TVアニメを観ていないある意味「初めまして」状態のはずなのですが、全然「初めまして」な感じは私の中にはありませんでした。
スーパーロボット大戦シリーズは、次世代に対してロボットアニメに対する素晴らしい学習装置の機能を果たしていると思います。
●熱くて濃いい!傑作ロボットアニメ映画誕生!
で、そんなマジンガーZの最新作はどうだったのかと言うと、
すっごく良かったです。
今の時代にマジンガーZを描くにあたって、戦いをひと段落したはずの兜甲児という人間のドラマであったり、今となってはチープな感じもするドクターヘルの“世界征服”という目標であったり、さらにはグレートマジンガーというマジンガーZの後継機の扱いをどうするのかといった部分まで・・・かなり練られているなという密度の作品となっていました。
そしてなんといっても話のスケール感がたまらない。
今回のドクターヘルの企みのデカさはもちろん、今回登場する新キャラクター・インフィニティのそのままの意味でのデカさに非常にロマンを感じました。富士山を舞台にすることで、どれぐらいデカいのかというところを感じさせる“日本っぽさ”も日本のロボットアニメを代表とする作品として素敵なアイディアでした。また、こういういろんな意味での“デカさ”こそ劇場版の醍醐味だと思っているので大満足です。
富士山をバックに戦うのってなんかいいね。
しかも昨今のロボットアニメって第何章といった、複数回に分けられている作品が多い中で、この映画一本でしっかり物語の始めから終わりまでを描き切っているのがまた見事。
逆を言えば当たり前のことなはずなのですが、あまりにもその当たり前となる作品が少なくなってきているので、それを果たせた「マジンガーZ INFINITY」はしっかり讃えていかねば・・・と思っております。
●そのポルノ描写、どうにかならないでしょうか
ただ、結構悪い意味で気になった点もありました。
それはポルノ描写。
重要キャラクターではないのですが、マジンガールズという女性グループが本作には登場します。このマジンガールズが胸やお尻をあからさまに強調するシーンがありまして、このシーンがなかなかに下品で引きました!
私自身はフェチ的な描写とかエロ要素とかが嫌いなわけではない(むしろそれが理由で好きな映画とかあるぐらい)なのですが、今作の描写はエゲつないぐらいの直球な下品さなのです。
一応海外上映とかが決まっているような作品なんだから、もうちょっと見せ方ってもんがあるんじゃないでしょうか。今ってもう21世紀です。エロ描写やるにしてもバランスの取り方には気を付けた方がいいんじゃないでしょうかね。
似た感じのところで、今回のキーキャラクター・リサ。
リサに「マスター」とか呼ばせちゃうところとか、「テンプレートすぎんだろ」と思ったり。また、後々の展開上、“ある”位置づけのキャラクターになるわけだから、その「マスター」って呼ばせ方も結構趣味悪いなぁと思ったのは私だけでしょうか。
ところどころ、悪い意味でのオタクっぽさが滲み出ていた感じがします。
そんな感じで苦言はあれど、トータルで見たら秀作と言って申し分ない感じの映画でした。
結構満足の一作でしたよ。
マジンガーZ、面白かったです。
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