新千歳空港国際アニメーション映画祭で行なわれたプログラム『大人向けのカートゥーンネットワーク!アダルト・スイム特集』で上映された作品、そしてその作品の感想をざっくりですが紹介します。
“アニメ映画”ではなくTVアニメに類するプログラムではあるのですがたまには良いよね。
“アダルト・スイム”は海外のカートゥーンネットワーク(アニメ専門チャンネル)で放送されている大人向け作品の放送枠です。
このプログラムで上映されたのは2016年~2017年の以下の5作品でした。
アポロ・ガントレット(Apollo Gauntlet)
中年の男性が異世界に飛ばされて、アポロガントレットなるヒーローとなる物語。
ヒーロー物アニメーションに斜に構えたような作品なのですが、いまいち突き抜けきれておらず中途半端な茶化し加減でやや残念。1話のみの上映だったので、もしかしたら面白くなるのはこの後からなのかもしれませんが。
ミスター・ピクルス(Mr.Pickles)
一見普通の犬として過ごしながら悪行の限りを尽くす犬ピクルスと、それに気づいて恐れをなすお爺さんによるナンセンスギャグアニメ。
グロ・下ネタなんでもありで、「アポロガントレット」に比べて良くも悪くも酷い一作。吹っ切れ具合とまとまりの良さでは随一。人は選ぶ作品ですが、私は大好きです。キャラクターデザインの癖は強いですが、やり方次第では日本でも「サウスパーク」みたいにカルト作品化もあり得るのでは。
ドリームコープLLC(Dream Corp.LLC)
現実世界の実写パートと、夢の世界のアニメーションパートの二つからなる物語。
画の面白さはあるものの、話・キャラクターの魅力はイマイチ。
サムライジャック(Samurai jack)
未完のままとなっていた、言わずと知れたカートゥーンネットワークの00年代人気アニメシリーズ「サムライジャック」。13年ぶりに新シリーズが今年の春に放送を開始したと聞いておりましたが、まさかここで観られるとはビックリ。
刀を失いアクーを倒せずに居ることを憂うジャックはある種メタ的でありながら、作品の新しいエッセンスとなっている気がしました。新キャラクターの動向も気になりますし、今回上映された作品の中でも普通に日本流入イケる気がするんで、是非日本のカートゥーンネットワークでも放送しましょうよ!
ティム&エリックのアーサムショー
(Tom & Elic's Awesome show,Great job ! )
ティムとエリックによるなんでもありな実写コント番組。
アメリカンコメディ独特の癖の強いギャグ・テンションについていけず、結構残念な感触。
私は苦手めな作品でした。
以上。
そんな感じで「サムライジャック」を除いて、確かに子供受けがかなり厳しいギャグ作品中心の5作品でした。
さらにこのプログラムで登壇するはずの鮎貝義家さんが別のプログラムを鑑賞しており、冒頭で行われるはずの解説がなくなってしまうというハプニングを挟んで本編がスタートしたことも忘れてはいけないポイント。
上映終了後に改めて鮎貝さんが登場して、これらの作品の日本への流入が困難な状態にあることが紹介されました。そして、たまたま当日が誕生日だった鮎貝さんをみんなで拍手で祝うという本編に負けない珍事でプログラムは終了。
アクシデント含めて、プログラムの一環だったんじゃないかってぐらい綺麗なオチがつきましたとさ。
映画だけでなくTVアニメ作品もやっぱり日本上陸って大変なんですね。
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