今回もまたとんでもない作品でしたね。
トランスフォーマー
最後の騎士王
を見てきました。
公式サイト:http://tf-movie.jp/
トランスフォーマーシリーズ第5作目。
過剰な爆破サービスでお馴染みのマイケル・ベイ監督最新作です。
本作を見てきた感想をざっくり一言で言うと
良いとか悪いとか通り越してすごい
という何かのラインを越えている作品でした。あいかわらず異様な作品です。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●無茶苦茶なんだけどそういう次元の話じゃないんだと思う
ぶっちゃけ、この映画酷いと思います。
全体の尺こそ長い割に、ちょくちょく場面がカットが抜け落ちてるんじゃないかってこともあれば、さっきまで居たあいつはどこいったんだ?とか、どういつもこいつも言動おかしいだろ、と全体的に支離滅裂なんですよね。
でもね、そこがいいの。
私の中ではトランスフォーマーって、そういうことは“細かいこと”として制作側がもう気にしてないんだろうなぁと思って観ています。だって前作もそうだったですもん。もう絶対、狙ってやってるとしか思えません。全体のほとんどがおかしいと、逆におかしくないことの方がおかしいわけです。そんなわけで、ちゃんと今回も全体的におかしかったので大正解だったなぁと、満足しました。
酷いよコンボイ(棒)!なおその後の展開までもあっという間。
●ゴミのように登場人物が無駄死にしていく!(無心)
本作、不思議なことにキャラクターへの思い入れも全くできないですよね。
主人公であるはずのオプティマスプライムもケイドも、カットが変わる度にコロコロ言ってることとやってることが変わっていくので、なんかもう「どうでもいい」感じしかしません。
今回初登場のコグマン先生。情緒不安定だって言われてたけど他のやつらも十分頭おかしかったよ。
死んでいくキャラクターについても雑。
ディセプティコンチームもわざわざ意味ありげに紹介パートが用意されているのに、直後にあっさり死んでいったり、終盤、あるキーキャラクターが死んでしまうわけですが、“あいつ完全に無駄死に”でしたよね。こういう部分からも、この映画はストーリーのためにキャラクターが死んでいくのではなく、瞬間瞬間の絵面のために殺されていってるんだな、と感じられます。酷いです。
でも、酷いはずなんですが、思い入れが全くないことと噛み合って、うまいこと絵面として楽しめば良いが成立しちゃってるんですよね。異常なシステムです。
こいつ、飛んでるだけだった気しかしない。っていうか味方だったのか敵だったのかもよくわかんない。
そんなわけで「トランスフォーマー最後の騎士王」、ツッコミどころが多すぎて、完全に今作も映像ドラッグでした。唯一無二の感覚が味わえるという意味では、やっぱり特別なブランドなのだと実感する次第です。
理解できないなにかが味わいたい皆様、是非劇場へ足をお運びくださいませ。
以下、他に言いたいこと。
レイとBB-8みたいなキャラクターが登場していた。「必要だったか」と聞かれたら、いらないんじゃないかと思う。
前作初登場のダイちゃんも萌えキャラ化して再登場。ちなみに後半は説明もなく行方不明。
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