日本では、大作が揃い始め、すっかり夏休み興行が佳境を迎えている映画界ですが、今日は中国ではどんな感じなのかを紹介します。
「绣春刀II修罗战场」や「悟空传」といった中国産アクション映画がランキング上位でヒットしている中、その上をいくスコアで大ヒットしているアニメ映画があります。
それが「怪盗グルーのミニオン大脱走(中題:神偷奶爸3)」。
中国では7月7日より公開がスタートして、継続的に高水準の興行成績をキープ。7月26日現在、興収10億元に迫る9.3億元に到達し“2017年のNO.1大ヒットアニメ”となっております。
ミニオン人気、こちらでも強いですね。
そしてこのブログでも以前紹介した「大护法」の公開も7月13日に公開がスタート!
同シーズン公開の「ミニオン大脱走」や、中国アニメの大ヒット作「西遊記ヒーローイズバック!」や「ビッグフィッシュ&ベゴニア」といった作品などには及ばないものの、8000万元程度のスマッシュヒット作品となっています。
せめて1億元ラインには届かせたい気もしますが、ちょっと難しかったでしょうか。
加えて、夏休みシーズンということでその他にもアニメ作品が多数公開スタート。
中国アニメ映画「阿唐奇遇」は7月21日より公開スタート。
中国茶具のマスコットたちが動き出す「トイストーリー」的一品です。
あの「小門神」の制作陣が作る3DCGアニメだけに結構ビジュアルは上質です。
ただし初週末興収は1800万元というやや弱めなスタートスコアでした。現在興収は2400万元ということで、じわじわスコアを上げて「大护法」のラインまでには持っていきたい感じでしょうか。
同じく7月21日公開のロシアアニメ映画「Fantastic Journey to OZ」は、さらに低調なスコア。
現在700万元ほどしか興収を得ておらず、1000万元すら届くかどうかといった状態です。洋画アニメとして完全に「ミニオン大脱走」に客を喰われている感じがします。
今週末は「豆福伝」や、中国のしんちゃん的キャラクターの劇場版「大耳朵图图之美食狂想曲 」の公開がスタートします。中国も日本と変わらず夏休みシーズンはアニメ映画が多数登場し熾烈な興行戦を繰り広げます。
で、実はそんな作品達に紛れて日本映画界からも「深夜食堂2」が7月18日より公開がスタートしていたりします。なんで「深夜食堂」が?と思う人も多いでしょうが、中国では結構人気な作品だったりします。なんたって「1」が公開されてないのにいきなり「2」を公開しちゃうぐらいですしね。
興行成績も1200万元を記録し「Fantastic Journey to OZ」よりは成功している模様。熱い夏休み興行の下の方で健闘しております。日本円に直したら1億8千万円ぐらいなので決して少なくない額なので、こういうところに中国市場のスケール感の違いが感じられます。
以上、夏休み興行の入り口を迎えた中国映画の最近の作品群でした。
日本と変わらず映画のランキングではアニメ映画達が活躍しているので、こういうところに日本アニメが滑り込めれば、いいお金儲けになるかもしれませんね。
日本アニメ映画は「ドラえもん」以降、今年は上陸できてないですが、果たして次にどんな作品が来るのかも、引き続き警戒してチェックしていこうと思います。
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