【大魚海棠】の感想。とうとう生まれてしまった!中国アニメ映画に年間ベスト級の大傑作が誕生!! | アニメ映画情報ブログ【 ねじまき恋文のヤブレター 】

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中国映画だと、日本の公開時期関係ないし、と感想が後回しになってすみません。

 

 

 

 

大魚海棠
を見てきました。

 

 

 

 

 

 

 

製作期間12年を費やし、満を持して登場した大作中国アニメ映画。

昨年の「西遊記ヒーローイズバック」にまでは及ばないものの、そに準ずる大ヒットのアニメ映画となっています。・・・というか、キッズ受けを完全に捨ててるので、その分の興収差かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

見てきた感想をざっくり言わせてもらえば・・・

 

 

 

 

 

 

 

また来たか今年ベスト級!

絶品すぎ!!

 

 

 

 

・・・というかなり良かった映画です。

失礼ながら、中国アニメ映画でベスト級の作品に出会える日が来るとは、数年前まで思っておりませんでした。

本当に良かったです。

もうちょっと詳しい感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●全部綺麗!ってどういうことだよ!!

 

 

前評判がやたら良かったので、『まぁ良い映画なんだろう』ぐらいのある程度の傑作テンションで臨んだのだけど

 

すみません、今年ベスト級でした。

 

 

 

 

蓋を開けてみたら綺麗、綺麗の連べ打ち。

シーンひとつひとつが美しすぎて思わず声が出そうになる。・・・っていうか私出てました。それぐらい本当に綺麗!

 

 

 

 

 

山も海も建築物まで綺麗すぎてため息しか出てきません。

“画のスケール感”がいままで見てきたアニメ映画の中でもぶっちぎりのデカさ。スクリーンがデカいことにこれだけ意味のある映画って私は今まで出会ったことがないんじゃないかというぐらい。これはスクリーンサイズで見てナンボの作品でしょう。それぐらい映画館で見れて本当に良かった映画だったと思います。

 

 

本作は3D版も存在。私はその3D版を見てきまして空間体験物としても意外と3Dオススメ案件な気がします。3D効果も良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●画に負けないスケールアップしていくストーリー

 

 

で、この映画、画だけじゃない。

 

ストーリーも面白い!

 

 

 

 

育ててる時の椿ちゃんは可愛い。

 

 

 

ストーリーはなかなかシリアス。

異世界の住人である主人公の椿が自分の命を救ってくれた人間世界の男の子を死なせてしまったので、禁忌的な術を介して男の子を救うとする話なので

 

 

基本的に事態が悪い方向に進んでいく・・・

 

 

 

主人公が禁忌を犯すタイプの映画ってどうしても、なんらかのしっぺ返しが主人公側に降りかかるわけですが、この映画はやっぱりスケールが大きいから、ハラハラする度合いも段違い。「これ・・・どうなっちゃうの・・・」とガチで先が読めない展開に突入していくので、見入ってしまうこと間違いなしだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

そして、そのオチの付け方にまたやられた。

 

 

ラストでこう泣かされるとは!という不意打ちのボロ泣き展開が用意されていて、個人的な私のツボをビシッと突いてくる展開に「あべしっ!」と私の頭部は吹き飛びました。(謎の比喩)。本当に参りました。『そういう視点の映画だったのか!』という気付きがラストにあって、より一層この映画の良さを噛みしめられる着地だったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●暗めの物語に明かりを添える登場人物たち

 

 

前述のとおり、話の中身がシリアスな分、やや暗めな話ではあるのですが、うまくその暗さを緩和してくれてるのが椿の友人の男の子湫くんの存在と、独特なモブキャラクター達です。

 

 

 

このスクリーンショットではカッコつけてるけど、やんちゃ坊主です。

 

 

湫くんに関しては冒頭でいきなり馬糞を喰らうシーン(中国アニメ映画はなぜかウンチネタやるよな・・・)や、中盤でうっかり蛇に襲われるシーンでは『お前なにやってんだよ』って殺意が湧きかねないウザっぷりでしたが、よく考えみると彼が居てくれたおかげでこの映画が暗すぎない按配になってくれて、この映画を見終えた人はきっとこの映画になくてはならない存在だったと実感できると思います。

 

 

 

 

 

 

 

また、不思議な生き物達の数々も楽しい

綺麗過ぎる世界に負けない個性的な造形の人物や生き物たちがいいアクセントになっていて、暗いストーリー中でもおもしろく感じられる瞬間のある映画になっていました。ストーリーとのバランスをとった絶妙な世界観だと思いました。

 

 

 

 

いろんなバケモノとか妖怪の類がでてくることもあり、作風的に否が応でも「千と千尋の神隠し」を連想してしまうのですが、それは中国人も同じみたい(友人談)です。ただ、本作に“パクリ”的な印象は感じませんでした。むしろ、かつて海外映画「やぶにらみの暴君」を宮﨑駿が「ルパン三世カリオストロの城」に昇華したように、「千と千尋」を見事に次作に昇華したのが本作だったのでは?ぐらいに思っているくらいです。もしそうなら中国に非常にジェラスを感じるのも事実なんですが、悔しいけどすっげー良かったですもん。そう思っちゃうんだもん。

それぐらい私は入れ込んでしまっている映画でした。

 

 

見ている全員が「千と千尋」を思い出すはずのとある登場キャラクター。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、いうわけでかなり良かった映画です。

 

時間はかかると思うのですが、いずれ日本に必ず上陸せざるを得ないクオリティの映画だと思いますので、いつか日本に来る日を楽しみに待っていただけたらと思います。

 

 

 

 

 

DVDスルーは絶対もったいないので、しっかり大スクリーンでの公開を熱望いたします。

「大魚海棠」、おすすめです!!

 

 

 

今年も年末に鑑賞作品を年間ベスト順に並べるつもりですけど・・・今年並べるのすっごい楽しい年だよなぁ。

 

 

 

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