「グレートウォール」の感想。最終的に万里の長城とは関係ないところで戦う | アニメ映画情報ブログ【 ねじまき恋文のヤブレター 】

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グレートウォール

を観てきました。

 

 

 

 

中・米合作映画。

「万里の長城は、怪獣から国を守るために作られた」という、意外とアガりそうな設定に期待がかかる映画でした。中国では昨年末公開されまして、そのタイミングで私も観て参りました。

 

 

 

 

 

観てきた感想をざっくり一言で言うのなら。

 

 

 

かなりびみょー。

 

 

 

あまりオススメしにくい一作でございました。もうちょっと詳しい感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

●怪獣の造形でまずがっかり

 

まずそもそも私が「ゴジラ」とか「キングコング」みたいな怪獣と戦う映画なのかと、勝手に思い込んで映画館に行ってしまいまして、そのスケールで臨んだばかりに怪獣たちのサイズ感にがっかり。蓋を開けてみれば大量発生した犬とトカゲの合成生物みたいのを駆除するだけの映画でした。怪獣映画というよりモンスターパニック映画というジャンル名がふさわしく、どちらかというと前者の方が私は好みなので、相性はよくなかったです。

 

 

饕餮(とうてつ)さん。わんわんお。

 

 

怪獣の造形自体も結構微妙。

どこか愛嬌が感じられるようなものの方が私は好きなのですが、劣化エイリアンのような、いかにもなクリーチャー感は新鮮味がなく、敵としての魅力があまりありませんでした。というか、そもそも画自体がひと世代昔のCGに感じられたのが致命的。チープさの方が際立っていました。予告編では、引きの画でほぼその姿は隠されているけど、配給側も「この怪獣を見せても集客できない」と悟っているんじゃないかと思わざるを得ません。

 

 

「キングコング」に出てきた髑髏島の愉快なフレンズたちは、結構実在感がありましたので、相対的に良くできてたなぁ、と別の映画の株が上がってしまう感じでした。

 

 

ジン・ティエンさんもゴリラと戦ったり、エイリアン犬の戦ったり忙しい。

 

 

 

 

 

●あぁ、グレートウォールが死んでいる

 

そしてタイトルにもなっている万里の長城が、全然活きていないです。

ただのでっかい壁でした。せっかくクソ長い建造物なのだから、そういうのが生きるような見せ方を期待していたのですが、いまいちそういった掘り下げはなし。結構早々から、壁突破されちゃうし、全然グレートじゃありません。

挙句の果てにはこの映画、クライマックスは万里の長城とまったく関係ないところで戦う始末です。

 

 

人間チームにはわざわざバンジージャンプのような仕掛けで、万里の長城から戦いに出る部隊もいるんですが、『あんなの死ぬに決まってるじゃん』状態だったり、クライマックス手前のでっかい灯篭の自殺兵器っぷりが最悪だったりと、全体的に人間側の間抜けっぷりも気になります。

 

 

この映画、かなり人間側にとって運のよい設定を饕餮(とうてつ)チームが持っていなければ絶対に、人間チームは終わってた物語です。もうそういう設定が用意されてること自体が、ご都合主義すぎて完全に萎えます。かっこいい怪獣も、スタイリッシュなアクションも、全部なし。事前情報で期待していたような要素はほとんど用意されていませんでした。もう皆さんもお察しの通り、“古代中国を舞台にしたモンスターパニック映画”の域を出ない、マイナーチェンジ作品でしかなかったわけです。

 

 

もうここまで占領されてんだから、人間チームは負けだよ。

 

 

 

 

すでに興行がうまくいってないことでも話題の映画ですが、日本でもいまいちな感じで終わりそうな予感しかしません。ドリームワークスアニメーション作品のように「頑張れ」と言う気も起きない感じが私の中でも終わってます。今はほかにも見るべき!って映画が目白押しなのでこのブログでもあえての推しはしないでおきます。

 

 

ごめんね、「グレートウォール」

 

 

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