【ソング・オブ・ザ・シー海のうた】の感想。美術のステータスを尖らせたウェルメイド映画!! | アニメ映画情報ブログ【 ねじまき恋文のヤブレター 】

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中国では今月12日から公開。日本では先日公開スタートしました。

偶然かどうかわかりませんが、同時期公開になりましたね。

 

 

 

 

ソング・オブ・ザ・シー

海のうた

を中国で見てきました。

 

 

 

 

 

邦題が思いっきり毎日がエブリデイ状態なのはツッコミ待ち?

中題は「海洋之歌」

様々な映画賞でも高評価を得た作品で2015TAAFでもグランプリを受賞した一作。北欧神話を題材にしたアニメ映画です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見てきた感想をざっくり一言でいえば

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っっっ・・・そ可愛い!

 

シアーシャが可愛いすぎる!!

 

 

 

 

 

・・・というような感じ。

こういう感想に着地しちゃうと、もっと褒めどころあるだろ!

って言われかねないので、もう少し詳しい感想を書いていきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●すごい!見惚れるアニメーション

 

 

この映画ですごく良かったなーと思う部分はなんといっても画!

 

月並みな褒め言葉になってしまうのかもしれませんが、絵本を読んでるかのような、徹底したデザインで描かれたアニメーションに終始見惚れてしまいました。

スクリーンショットを見ていただくだけでも分かると思うのですが、美術館で飾られてるような絵画のようなビジュアルが次々に出てきます。

これが動くんだもん!

たまらないよ!

(アニメだから当たり前なんだけど、そこがアニメの良い所なわけでございます。)

 

 

 

 

絵画かよ!

 

 

 

 

「アニメ絵」とか「アニメ塗り」なんて言葉もあるぐらい“アニメ的なアニメの画”が昨今・・・とくにシネコンで大規模に公開されるアニメ映画では多いのですが、本作のような独自の画風で描かれたアニメーションを見ると、改めてアニメーションはこんなに自由な手法なんだ!ってことを痛感させられます。独特な作風でアニメが描かれていることの、美しさやおもしろさを感じられる映画でした。

 

 

見せ方の驚きと、ときめきと、愛しさと、せつなさと、心強さ・・・。(後半は流れ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●素敵な素敵なキャラクターづくり

 

 

そんな絵本のようなテイストにも通じることなのですが、本作のキーキャラクター「シアーシャ」が、これまた最高!

 

 

 

めっちゃ可愛いのです!!

 

 

 

やなせたかしキャラクターやパワーパフガールズを思わせるディフォルメ具合。

 

 

シアーシャは作中で言葉を発することがほぼないのですが、身振り手振りや顔の表情ひとつひとつが魅力的で、見ているだけで癒されます。言動はかなり生意気で「なんだこいつ」になりかねないのですが、このビジュアルがあるから、全然許せちゃう。むしろ、全面的にシアーシャ支持人間にさせられらびで’、思いっきり映画に感情移入できました。

 

 

 

 

 

小道具の使い方が生きてたのは主人公のベン

リードをうまい具合に話の展開に活かしているところは非常に感心させられましたし、3Dメガネが勇気を出すアイテムになってるとこなんかはアイテムのチョイスが好きです。

 

 

毛羽毛現(←妖怪)みたいな精霊シャナキー、梟バージョンの湯婆婆みたいなマカなど、妖精陣のそれぞれの造形も最高。明らかに人間ではないけど神秘的で、奇っ怪。独特の動きがまた面白い素敵なキャラクター達でした。

 

 

全体の雰囲気に溺れてしまわず、浮き過ぎない絶妙なキャラクターバランス感もこの映画の魅力です。

 

 

 

 

 

親指の立つ演出も多め。シャナキーの設定を使い、自然ととあるシーンに持っていくところとか、わたし好みの演出でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●諸手は上げない私の理由

 

 

で、画の部分は褒めた言及をされやすい映画だと思うのですが、あえてこのブログでは他の部分もツッコんでおきたい

 

 

特にストーリー

 

アート系作品でたまにある『つまらない』感じを警戒している人にはそれは杞憂だと述べておきます。飽きが来ないようにテンポよく進んで行ったり、ひと展開ごとに見どころがしっかりあるし、いろんなカタルシスが詰め込まれた、すっごくウェルメイドな冒険譚になっています。

ただ、

パーフェクトなエンターテイメントとまでは言いがたいのが残念なところ。ところどころご都合主義だなーとか、ツッコミどころなんかも割とあるので、ビジュアル要素に飲まれきれなかった人は、そういう粗が気になる映画だろうな・・・と思います。

 

 

 

 

とーちゃんにはもっと活躍して欲しかった。

 

 

 

 

本作の神話の元ネタである精霊“セルキー”が悲恋のアイコンなようですが、そのニュアンスを私自身が持っていなかったせいか、子どもたちがこんな目に合うのは若干理不尽な気もしていて、「兄妹の物語」ではあるけど決して「家族の物語」ではないよなぁとも思う次第。視点によっては結構モヤモヤする話だと思います。

(こんなこと言いつつ、ラストでホロリと来てしまってはいるんですが)

 

 

 

 

そして、音楽

キーソングこそ印象的でしたが、ほかはあんまり印象に残ってなかったり。

「音楽良かったー」みたいな感想もちょいちょい見かけるのですが私はそこまでピンと来てなかったりします。趣向でしょうか。

 

 

 

 

あと、エンディングで設定画や制作過程の動画などを見れるのですが、本作においては若干余韻を削がれた気がしております。メイキング系エンドクレジットって結構使い方難しいと思うのですが・・・・・・どうでしょう・・・皆様。(投げかけ逃げ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、そんな感じ。

 

 

万人にオススメできます!

は言い過ぎと思いつつ、

わずかでも琴線に触れた人はマストなぐらいの必見映画。

 

シネコンでよくかかってるような映画では味わえない体験が待っています。大規模上映とまでは言いがたいですが、全国ロードショーされることに私は結構驚いている映画です。お近くの映画館でやっていたら是非、劇場に足を運んでみてください!!

 

 

 

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