まだまだ興収が稼げそうな「ズートピア」ですが、日本での上映は今週末7月15日(金)で完全に終了することが決定してしまいました。
恐らく「ファインディング・ドリー」の上映が始まってしまうせいだと思うのですが、もったいない話ですよね。
(4月から上映してるのに先週末の興行収入ランキングでは4位と未だ高水準)
今日はそんな「ズートピア」に関連した話。
「ズートピア」の日本ローカライズキャラクターが“たぬき”であることはいろんなところに書かれているので知ってる人も多いと思います。
マイケル狸山。
知らない人に説明しておくと、「ズートピア」ではこのキャスターの役を、北米ではヘラジカだったり、中国ではパンダだったりと、国によってバージョン違いを施しているんです。
で、日本はこのたぬきになってるんですね。
マイケル狸山の声優を務めた芋洗坂係長に似てるけど、本人のコメントからして別に彼がモデルではない。
で、このキャラクターを見て「ん?」と思った人も居ると思うのですが、
このたぬき、頭に葉っぱを乗せてるんですよね。
ついでに、背中には笠も背負ってます。
化かす系の動物なので、日本人ならすんなりニュアンスの汲み取れるアイテムですけど、海外の人にはこのニュアンス分かりづらいと思いまして、日本文化に造詣が深い人が取り組んでくれたキャラクターなのか、そもそも国別でデザインを担当することになるキャラクターなのか、とかいろいろ気になっていたのですが、根本的なことに驚きました。
たぬきって英語で
Tanukiだったのです。
TSUNAMIやKARAOKE、HENTAIなど使われ方に違いはあるものの日本語がそのまま英語に流用されている言葉がありますが、実はタヌキもその類だったのですね。
“Raccoon dog(アライグマの犬)”という呼び方もある一方で、ズートピアの監督のバイロン・ハワード氏はTanukiとして、Twitterで紹介をしておりました。
ハワード氏のアカウント→https://twitter.com/ByronPHoward
タヌキは東アジアのみに生息する動物らしく世界的に見たら珍獣扱いされているようです。そういえばわたしも、海外の珍獣紹介番組でタヌキが紹介されているのを見たことがありました。タヌキって日本のアイデンティティとしても通用する動物なのかもしれません。
「平成狸合戦ぽんぽこ」はまさにジャパニメーションらしいジャパニメーションだったのね。
「トイストーリー3」や「シュガーラッシュ」で味気ない日本語書体を貼り付けただけだったりと、画の面でのローカライズを不満に思っておりましたが、本作の狸のキャスターことマイケル狸山は、どういう経緯でこのビジュアルを用意したんだ?と気になるほどのしっかりしたローカライズだと思います。
この“葉っぱをのせたタヌキ”がどうやって作られたのか、いつかなんらかの形で明らかになる日がくると良いなぁ。
・・・というわけでそんな「ズートピア」の劇場上映は今週金曜日まで!!
ラストズートピアに駆け込むべし!
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