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ネットがつかえないとぼんやりとした日々を送ってしまいます。
今週末、もしかしたらネット開通するかな?しないかな?
ぐらいの塩梅でございます。
そんな状態だと桃鉄100年のために徹夜とかしちゃうので
ゲーム禁を自分に課して
おとなしくアニメ映画DVDを鑑賞することに。
そういえば、と
ジャケ買いしてそのまま放置していたアニメ映画DVDが
一本あったのでそれを見ました。
それが「Le tableau」。
英題は「ThePainting」。
これが結構おもしろい!
邦題はないのかなーと思ったら
丁度先月末、「横浜フランスアニメーション映画祭」にて
日本でも上映されたようで邦題が記されていました。
邦題は「絵の中の小さな人々」。
なんかすっごくやる気のない邦題でビックリだよ。
どこらへんが良かったか、という話をします。
●直接的な意味の
絵画なフランスアニメーション。
この映画の登場人物は、“画家の描いた絵”。
まさに手書きで描かれたような登場人物が3DCGでぐりぐり動きます。
この見た目がすでに最高。
おもしろいです。
アニメとは絵が動くもの、であることを逆手にとったアイディアに脱帽です。
さらにおもしろいのはこの世界は
ラフ状態のやつと、大体完成しているやつと、
しっかり塗り終わってるやつとで
身分が別れているというところ。
ラフのやつは本当に奴隷どころかゴミ扱いのようで
そういう部分がすごく人間っぽいのです。
見た目が完全な絵だからこそ
客観的に見れてすごくおもしろいです。
フランスは、日本と同じく手書きアニメーションが
発達した国なだけに流石だなぁと思いました。
●“動いたらおもしろい”というアニメのゴール
これを見た後の気持ちが「トイストーリー」を見た後の気持ちに似ていて
『自分の描いた絵も、実は動いてたりして』
なんて思いました。
絵が動いたらいいなって感動は
“アニメーションに対する欲求”に似ていてアニメ好きとしては非常に特別な衝動にも感じました。
どういうことかと言うと、
アニメをどんどんリアルに、リアルに・・・って
進化の方向がアニメにはあって、その進化がいつか
本当に写実に成功した時、アニメは消えてしまうのか!?
なんてことも最近考えたんです。
(特に最近「トランスフォーマー」見たこともあって。)
でも、アニメのゴールってそんなところにはなくて
絵が動いて欲しいという欲求が動機でありゴールだとしたら
どれだけアニメが写実に成功しようとも
アニメは消える事はないんだな、ってことを
本作を見て実感した次第でございます。
アニメーションって 本物に似せるとかそういうことじゃなくて
『動いて欲しい』
って気持ちが 最も重要な動機なんだなってことを
この映画に教わった気がします。
●いろんな画風が混ざり合ってくれたら
もっとおもしろい・・・かな?
ここまで来ると、いろんな画風のキャラクターが
もっとごっちゃになって欲しかったと思います。
こういうのがぐりぐり動くのも見てみたい。ピカソの「泣く女」。
“絵”は「トイストーリー」のおもちゃ的に雑多な種類があって
今作に登場するような絵画的な絵だけでも、
もっといろんな種類のキャラクターが作れるし
シリーズ物にもできると思うんですよ。
日本だったら萌え絵とか浮世絵とか混ざったりして
それが一画面に揃ったらすごくおもしろいと思いました。
この発想って「シュガーラッシュ」みたいな
MIX文化風味がアメリカ的な発想だとも思いますよ。
そこの部分を絞ったのは
フランスアニメーションらしい答えなのかもしれませんね。
とにかく
もし日本だったら、とか、
もし○○が作ったとしたら、とか、
いろいろ考えられる題材としてもすごくおもしろい映画でしたね。
日本で劇場公開しても
あんまり満員御礼になっているイメージが湧かないので
しょうがないとは思うのですが
日本だとDVDも出ていないようなので
非常にもったいないと思いました。
是非日本のアニメーションファンの皆様にも
この作品のおもしろさを体験して欲しいので
イベント公開でいいので、
どんどん上映してあげて欲しいです。
かなりオススメです!
やっぱフランスアニメ、すごいですわ。
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