絨毯はタペストリーにはならなかった事を反省するお話 | ひこねあいのブログ

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4月半ばから24日にかけて

上野で現代工芸美術展がやっていました。


昨年から本会員となった私ですが、

個展が終わって撤収した

翌日に現代工芸の搬入となっていた為

さらさら出品する気はなく

個展の為にひたすら作品を作っていました。


個展 2週間前のこと


銀座にある

オーナーの人柄が素敵な

ギャラリーに

ハガキを置いて頂こうと

伺ったら


話の最後に

"でも、現代工芸で係りが

彦根さんと一緒でよかったわ〜"


と、おっしゃられ…


ん?えーっと、

このオーナーが現代工芸の

本会員なのは知っていたけど

係りって?


カカリってなんだ?


"あのー、係りってなんのですか?"


"え?彦根さんとこにも書類が行ったと思うけど、

会場とか搬入搬出とかの係りよ"

と、オーナー


"え?知らなかった!ホントですか?

いつ頃の手紙ですか?見てなーい!"


"もう、12月の事よ。大きい封筒で来たでしょ?"

と、オーナー


"わからない。どうしよう…"

私オロオロ


"あの係りね、出品してなくても

やらなきゃいけないのよ。

私も最初、知らなくてね、

出さないから

係りはいいかと思ってたのよ。

そしたらね、出す出さないは関係ないし、

自分の都合が悪い場合は

誰かに連絡してかわってもらわないと

いけないって言われたの。"


"そうなんだ…

そのお手紙探してみます。

ありがとうございます。"


親切なオーナーは、

もしなかったら言ってね。

メールで送るからと言ってくださったので、

家に帰って必死で探すと…


12月に開けていない封筒が…

(他にも何通か開けてないんだけど笑)


開けて見ると

ガッツリな量のプリント物が!

パラパラ斜め読みしていくと

私の名前があり

係りさんに入れられていた。


コレか!!


とりあえずオーナーに

見つかりましたという報告と

当日よろしくお願いします。

と、連絡をいれ

作品どうしようかな

と少し考えた。


ま、出品作品の規定は

170×200

なんも作ってないし

諦めるか。


と、思っていたところ

個展の会場で


"そんなの絨毯を繋げてタペストリーで

出せばいいじゃん。一回だけなんて

もったいないよ"

と、言われ


個展搬出1日前に

腹を決めた。


コレとりあえず出してみよーっと!


軽いノリで。



個展の搬出日に車に積んで、

翌日車から出し、

380×380の絨毯を

170×200にするには

どうやってどこをとるか考えた。


考えた末、七枚の作品の真ん中辺の三枚

長さは長すぎるので後ろにたくしあげて

裏に布を付けた。


タペストリーの展示を考える時は

いつも

ちゃんと数週間前から壁にかけて

重さやバランスを見るのだけど


搬入は明日


縫うのがやっとで

吊るして

バランスを見るなんて時間はなかった。


搬入当日、

なんとか申込書を書いて

出品を間に合わせた。


襲ってくる不安…

いちども吊るして見てないが

大丈夫かな。


会期がはじまり

怖くて私はいけなかった。笑


ある日

知り合いの先生が

作品見ましたよと言って

写真を送ってくれた。



作品右がつっている!

それに長さが2センチくらいまちまちに!


つっているのは、

たぶん展示の時に縫っている糸が

引っかかって少し抜けてしまったんだろう。

長さがまちまちなのは、

一枚一枚の重さが違う為

重さでダレてしまったのかも

下にも棒を入れとくんだった。


さ   い   あ   く


私の中で今まで作った作品

ワーストNo. 1

はずかしいったらないわ。

絨毯として織ったので、置くと綺麗だけど

吊るすと汚い色に見えるし…

柄も中途半端だし…


やっぱりちゃんとその為に作らないと

ダメだよね

出品されてる他の皆さんにも失礼だしと

とんでもなく反省した私でした。





真ん中の三枚

上から真ん中まで(斜線のない部分)

見えるようにして出品してみた。