この1日、1日、 | Neimii~和装生地/古布の創作~

Neimii~和装生地/古布の創作~

箪笥に眠っている着物、出番のない大切な遺品など、古い稀少な正絹を、伝統和装の良さを活かすような洋装にと、製作しています。

お久し振りでございます

1年近くも…(苦)


覗いてくださる皆様、お元気にお過ごしでしょうか


年明けから3ヶ月、暫し休養して居りました


古布再生の原点、祖母の帯締め、母の帯揚げ、わたくしの帯留め、三世代の歴史に立ち返っています



4月に、本年の初オーダーに着手したのですが、お着物の生地ではなく…正直なところ迷いました


〜マリメッコ〜


お客様のお話をうかがったところ、その想いに共感し、承りました


コロナ禍にあり、眠っていた生地だそうです


4〜5年ほど前にフィンランド本店にて、一目惚れだったとのこと



きっとこのご縁も、わたくしにとって“再生”のお手伝いとなるお役と、有り難く受け止めました


当初はワンピースをイメージして購入されたそう、でもコートもいいわね〜などと楽しくデザイン決め


“でしたら2ウェイに!”と提案させていただき、このワンピースコートの形に仕上がりました



くるみボタンの柄配置にも勿論のこだわり


マリメッコらしい配色や柄行きを損なうことなく、活かせるようシンプルなスタイル


納品時にお客様の笑顔を拝見し、改めて志を想い起こさせていただきました


個性的でオシャレに着こなされている、キラキラした写メを送ってくださった時の嬉しさ…





昨年の8月末に、愛犬が急死いたしました


その後は何をしていたのか…必死に目の前にある作業をこなすことのみで、2021年が幕を閉じました


愛犬を亡くした空虚感は未だに… しかし今こうして息して居られるのですもの…1日ずつ前へ



次の作品をご紹介しましょう


小紋からのドレス、縮緬と藍染の味わい、青のボカシの濃淡が美しい見事な染織技術



沖縄でお召しになるとのことで、そのような風景を想像しながらの製作

根気を要する縮緬の下処理、晴れの日を思い浮かべ、大切に、丁寧に、、、



同お着物の八掛も使い、リバーシブルのスカーフも…綺麗ですね


お客様にご了承をいただき、今回の製作過程を、初めて自撮り撮影をしながら仕立てました


後日YouTubeでご覧いただけるよう準備中です




2022の年明けから、疲弊した心身の調整と回復に努めて参りました


9月の4周年に向けて諦めず笑顔で、新プロジェクトを進めています


信念はブレることなく、わたくしが心底、生み出したい創作 、Neimiiらしい甦りを展開してゆきます



※オマケ公開、大島紬でのトレンチコート、プレミアラベルを提案いたします


多くの方々に救い支え守られてきた、年明けからの休養期間に、少しずつ、動ける範囲で、この創作をして居りました


こちらも後日SNSで、順次ご紹介いたします



災害レベルの酷暑、ウイルス蔓延が続く日々、ご留意いただき、暮れぐれもご自愛のほど