あと二品 | Neimii~和装生地/古布の創作~

Neimii~和装生地/古布の創作~

箪笥に眠っている着物、出番のない大切な遺品など、古い稀少な正絹を、伝統和装の良さを活かすような洋装にと、製作しています。

目下イタリアでは、日本との文化交流の祭典が行われています

わたくしの渡伊も11月8日と近づいて参りました

最後のワンピース二品の製作を、スタッフで総力をあげ同時進行しています


最初に仕上げたショート丈は、今か、まだか、と出番を待っている様です



ダリア柄の小紋はタックを施し、同系色の鮮やかな緑の道行きコートでまとめました

柿色は金彩の散る訪問着の袖部分を使い、オレンジの小紋と合わせた淑やかな雰囲気


ミドル丈の二品目は見事な変身です


これが羽織だったのかしらと思うほどの、たっぷりとしたセミサーキュラーです

歩くと揺れて美しく、ついクルッと回りたくなります

先にご紹介したモダンな黒の帯地品と、この華やかな紫のミドル丈は、見応えがありそうです


メンズの二品目も、描いていた形に辿り着きました


プリーツで反物幅を活かし、直感の立体裁断で仕上げたアシンメトリーな品

男性スキニーの上に腰巻きというイメージを貫き、孔雀の配置も敢えて天地を変えてみたりという挑戦作です


そして残すはワンピース

今日は瞬く間に明日になります

容赦なく経過してゆく時間に焦らされることなく、追い掛けられることなく、丁寧に、大切に、仕上げます

…携わる皆の想いが形になってゆきます