今週はフランスのパトリス・プーヤール監督による、
ピラミッドの謎を検証した異色のドキュメンタリー映画、
「ピラミッド5000年の嘘」のご紹介です。
エジプトにあるギザは、ルクソールと並び世界的な観光地として知られ、
そこにあるクフ王のピラミッドはことに有名です。
このピラミッドはクフ王(在位紀元前2589年~2566年)の墓と言われていますが、はたしてこれだけの物を当時の技術で定説どおり20年で作り上げることは可能なのか。
そもそもこのピラミッドとはなんだったのかという疑問に、これまでの考古学的な検証だけではなく、建築学や物理学、統計学の立場からも検証を加え、定説に隠された大きすぎる矛盾を次々と暴いていきます。
例えば考古学者たちは、車一台分の重さのある二百万個以上の巨石を当時の技術(硬い石でたたいて削っていく)で削り出しながら、1ミリと狂わず並べていくことに疑問を持ちません。
またその精巧な石室の比率や、上の像でみられるような精緻な曲線なども、はたして現在考えられている当時の簡単な道具で製作できるのかということも、実証を交えて反論していきます。
それにしてもパピルスの船が航行していた当時のエジプトで、この巨大な建造物が作られたことは驚きです。
考古学者たちは、神に捧げるものだから精密に作ったと言いますがどうやって作ったかと言う説明にはなっていません。
その上、πやメートル法、黄金比までも熟知していなければ建造できないとあっては、私の頭で考えても本当に考古学者のいうような技術水準だったのかという疑問が生じます。
映画ではさらに世界各地にある巨石文化との奇妙な類似点まで交えて、定説への疑問を訴えかけていきます。
例えば上写真は映画の中でもチラリと紹介される与那国島沖海底遺跡。
(この写真はこの遺跡を発見された新嵩 喜八郎さん提供のもの)
こうした世界各地の巨石文化は時代が古いほど、巨大で精緻なのです。
これは奇妙としかいいようがありません。
この映画は2月中旬より全国の映画館を巡って上映するという形式をとっています。
地方によっては上映されない地区もありますので興味のある方は、インターネットなどでお調べの上ご鑑賞ください。
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猫さんとオモチャ
こちらは初登場! ご近所猫のトラちゃんとブンちゃんです。
こちらの飼い主さんはウチの家族が所用で留守の時などに、
時々めっちゃ君達を見に行ってくださっています。
(最初は両方ともブンちゃんだと思ってましたが、飼い主の方の指摘がありましたので訂正します)
オモチャが大好きなトラちゃん。このように抱えて眠ります。
ただし飼い主が眠ってから置いたというウワサもあります。
高い場所に登って、降りられなくなったブンちゃん。
こうして降ろしてもらいました。
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めっちゃ君に、外国から帰ってきた友人がプレゼントをくれました。
なんでもめっちゃ君そっくりだったので思わず買ってしまったとか・・・。
そういえば似てると思いません?
動くかどうか、ちょいちょいと触って確認です。
「ウーちゃん達にはお土産はないんでしゅね」
と、ちょっと不満顔の2匹です。
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一方クロちゃんはベランダでボール遊び。
そうそう、トレーニングもしなくっちゃね。
でも気持ちよくてすぐにコロコロしちゃいます。(^^;)
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というところで、またコマーシャル。
今回の小説も記事とはなんの関係もありません。
2分程度で読めるバカバカしい小説です。
少しお時間のあります方、ぜひ読んでいったくださいませ。
【 適性 】
「君は今までにやって来たスポーツとかはあるの?」
就職部の澤田さんが俺に尋ねた。
この時期混み合う大学の就職部、卒業を控えてまだ就職が決まらない学生は必死で、他のテーブルでは指導員からの厳しい叱咤激励が聞こえていたが、俺が座るテーブルだけは何やらあきらめムードも漂って、和やかなものだった。
「そうすね。高校や大学ではスポーツ部に所属していませんでした・・・」
「それはなぜ? 運動音痴でスポーツをやるのは苦手だったとか」
「スポーツは好きなんすが、体育会系の上下関係がなじめなかったっす」
「だけど企業は、そうした関係を受け入れる人を好むんだよね。時には疑問を感じる仕事も上司の人が命令すれば従わなきゃいけないでしょ。組織というのはそういう所なんだから」
28社目だったか29社目だったかで2次面接まで進み、「君が仕事をしていて、偶然なにか法的に見て好ましくない事がらを発見したらどうしますか」という質問があった。
俺はきっぱりと「告発するっす!」と答えたのがまずかったんだろうか。
澤田さんがもし、体育会系ならそんな答え方はしないと言うのなら、それは彼らに失礼な話だ。
「この間の脇元工業の時も、スパルタ研修があるのが合わないと言ったらしいね。でも社会人というのは学生と違って自ら社風に染まる姿勢も必要なんだよ。それからその、なになにっすという言い方も止めなさい」
澤田さんはため息をついてお茶をすすった。
そうかもしれない。しかし、自分を偽って就職しても一年ともたないのでは、結局その会社に迷惑がかかるのではないだろうか。
「君がね、自分というものを良く知っていて、はっきり物を言う事を悪いとは言わないよ。でも残念ながら、我が強すぎる。組織と馴染めないのなら、そこに入るのは無理だと思わない?」
澤田さんはまるで子供を諭すように言った。
「これで48社アウトか。岩名屋商会なんかコンピューターの商社だからいいと思ったんだけどね。君、PC好きなんだろ?」
「そうなんすが、勤務地は遠方っす」
「末宗屋スーパーはどうだったの? 接客業」
「人と接するのが苦手っす」
「中剛知建設は? 現場監督が主な仕事だったけど」
「暑さ寒さに弱いっす」
「じゃあ何だったらいいの? 君がやりたい仕事ってあるのかな?」
「そうすねえ。ジュースを飲みながらゲームをやって、感想を述べるような仕事があればいいっすね。それで家族を養える程度の給料がもらえれば最高っす」
俺は苦笑しながら答えた。そんな仕事、あるわけがない事くらいは分かっていたのだ。
だが、澤田さんは急に立ち上がると「あるよ! 確かそういう仕事があった!」と興奮した面持ちで立ちあがり、パソコンから資料をプリントアウトした。
なんと、そんな仕事があったのだ。
49社目ににしてようやく理想の仕事と出会えた俺は卒業後、めでたく就職することができた。
ホテルを思わせる個室の中でジュースを飲みつつ、50インチの大画面で思いっきり好きなゲームをする。
それでいて給料は俺の予想をはるかに超え、高額だった。
「だめだな。ラス・ボスが強すぎる。もう一度最後のステージをやり直すか」
俺は一口ジュースを飲みながらゲーム機のリセットボタンを押した。
その時、俺の体を激しい衝撃が襲った。
泡を吹いて倒れる俺を、別室に待機していたスタッフが慌てて介抱した。
「大丈夫? 原因は何? ゲームで目がチカチカしたせいだったとか?」
スタッフは矢継ぎ早に質問をした。
彼らはゲームに原因があると思いたかったようだが、明らかにジュースにある。
俺は「このまずいジュースが原因っす!」ときっぱり言った。
「おかしいなあ。この栄養剤、ニホンザルの太郎君では何ともなかったんだよね」
そう。俺が得た仕事は望み通り、ジュースを飲みながらゲームをして感想を述べる事だった。ただし、感想を述べるのはジュースという違いがあった。
「それじゃあ回復したら、今度はこっちの治験106号を飲んでみてね」
スタッフはニコニコしながら、俺の前に不気味な色のジュースを置いた。
( おしまい )
どのような感想でも頂けると幸いです。