いつの夏休みだったかなぁ~?
子供をつれて、りんご王国に帰ったとき
大規模な避難訓練(なんのためだったか忘れたけれど。。。)
が行われた。

みんなが決まったところに非難するという約束で、サイレンが鳴った。
訓練だとわかっていても、子供を連れて非難するって急がなくっちゃ
いけなくて、結構大変。おんぶや、抱っこには重いし、歩かせると引きずるし。
おんぶひもを用意して、よっこいしょなんて言ってたら明日がない。
そんな感じだ。

役所の前にみんなが集まった。
その後、県庁からヘリコプターが到着する予定になっていた。

その頃の子供は、働く車が大好き!飛行機も大好き!
電車も大好き!な年齢だった。

私は、子供にヘリコプターと消防車が同時に見せられる
日だと避難訓練よりも、そっちが重大に思っていたような感じだった。

しかし、待てど、暮らせど、プロペラ音なんて聞こえない。
そのうち、「濃霧によって来られない。」
とアナウンスがあり、

「何かあっても、田舎に住んでいると助けに来てはもらえないんだな。
濃霧で、ほっておかれるんだなぁ~。」

誰もそんなことは言葉には出さなかった。
文句も言わなかったし、変に黙って変な空気がそこに
あったように思う。

「じゃ、帰ろうっか。消防車が見られて良かったね~。」
なんて言いながら、

でも、
やっぱり腑に落ちない気持ちで帰ってきた経験がある。

今回の地震で思い出したのは、その夏休みの時の話で
丁度今日の新聞に書いてあった。

「今回の地震は発生時間が朝方で、天候にも恵まれた。」

もしそうでなかったら?
またあの夏の日のような事になってたのかしら。
それでも、
「災害は、忘れないうちにやってくる」

ヘリや、救助の遅れにも対応できる、
自分自身の救助の準備を日ごろから
しておこう。

バケツ一杯の水があるとないとじゃ、
生きる勇気の度合いも違ってくるように思う。