今日の新聞に、脳梗塞で倒れた母をケアしてきた様子をつづった
綾戸智恵さんの記事が載っていた。
見出しには、母の気力保ち リハビリ
        エステや外食、公演に同伴 とあった。

記事を読んでいくと、

~母にリハビリを頑張ってもらうにはどうすれないいのか。まずは、「顔」
だと思いました。母の顔は、まるでブレーカーが落ちてしまったような表情
でした。こんな顔では気力も湧きません。
医師の許しを得て、病院にエステシャンを呼び、
丁寧に顔のマッサージをしてもらいました。~

とあった。

夏にりんご王国に帰ったら、私もやりたいと思った。
母の顔はブレーカーが落ちてから3年目だけど
この記事を見せたい。そして、この記事を見てもらって
家に来てくれるエステシャンを探したい。
気持ち悪がらずに、私の母の顔をマッサージしてくれるかなぁ~。

病気になった母はとことん可愛くなくなった。
なんでも否定する。
そして、汚くなった。
手が動かないので、洋服を着るのもやっとで
だらしがなく見えるのだ。

確かに発声は弱くなってきているけど、
言葉は良く分かるし、たまに電話する私には
病気が進行してる風には感じないよ。と言っても
だめだ。本当にそう感じるから言ってることなんだけど、

そうじゃない。そんなことない。
そういって、生きてるのに死んだ状態を自分から作る。

1日でもいい。1時間でもいい。
私もまだまだリハビリ続けたら
いけてるおばあちゃんじゃない!って
思ってもらいたい。
生きてるってうれしいわ。って。

もしエステシャンが見つからなければ、私がやってあげよう。
ふふふふ。
36面マッサージ。人生の師匠から習ったもんね。

サザンの桑田もケアのために休業を発表した。
いくらお金がある人でも、著名人でも、
自分の大切な人を、誰かに任せたり、機械に任せたり
したくないって気持ちはきっと誰にでもあるんだと思う。

著名でもなく、金持ちでもないけれど、
ちょっとくらいのお金で済むなら、
いろいろなことを経験させてあげたい。

手が不自由でも、顔のブレーカーが落ちても
私は人間なんだ。
私は楽しい人生を味わえるんだって、
思い出して欲しい。

あきらめないで、投げ出さないで。
一緒に楽しみたいよ夏を。
りんご王国は夏は短いからね。