久しぶりの。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

久しぶりの。

久しぶりの更新。

年末年始は日本で。

ここ数ヶ月ずっと新商品開発の仕事。月10商品くらいのペースかな。

多分我々が日本で今、一番開発のペースが早いんじゃないかと思う。

なぜなら私と私がデザインコンサルを務めている企業の社長と二人で中国に滞在し、

自社工場やOEM工場など直接行って交渉し、二人ですべて意思決定をするから。

我々から見ると、従来通りの担当者が中国に行って打合せをして、日本に戻って会議して...

なんてことをしていると相当の時間や経営資源のロスになるし、

中国の事情も知らない幹部連中と会議したって表面的にしか分かりっこない。

でも売れないと責任を取らされるのは担当者。

だから前向きな商材がいつまでたっても開発できない。

だから競合店の二番煎じみたいな商材しか開発できない。

我々は違う。我々は工場に乗り込んで中国語で打合せをする。

そして中国の家具に使用されるすべての材料の市場卸し価格も知っている。

だから工場と価格の交渉ができる。

知識の無い担当者やバイヤーが工場に「安く安く」だけ言っても

理由無き値下げなんて飲むわけがない。

もう担当者が中国や東南アジアに行ってエージェントが空港に迎えに来る、

なんてことをしているような仕入れの方法で競合に勝てるわけがないのである。

この円安の状況で色んな企業の担当者が中国工場に無さげ交渉に言っているが、

家具がどうできているかの知識すら無いバイヤーが交渉に行ったって意味が無い。

ここ数年、家具量販店企業の担当者、バイヤーなどからいろんな相談をされるが、

私が言うことは「担当者、バイヤーも企画よりに向かっていかないといけない」ということ。

ただのバイイング=価格競争=消耗戦となってしまう。

少しでも付加価値のある商材を開発したければ、バイヤーであろうと担当者であろうと、

家具のデザインを勉強して、自身のセンスを高めることが重要であると私は話をしている。

あとは他力本願にならないこと。

少しでも自社の仕入れを安くしたければ、自分で中国語を勉強して、自分で中国国内を

移動しろと。エージェントを呼べば経費はすべて価格に転嫁されるのは当たり前のこと。

まあやってみてすぐ出来ることではないのだが...

だから極端な事を言うと「中国に1人で住め、中国語を勉強しろ、自分で工場開発しろ、

デザインを勉強しろ、CADくらい少しは使えるようになれ、中国で人脈をつくれ」

これがすべてできれば、人より報酬をもらえる人間になれると思う。

なので都合良く私に近づいてくる人間は私はすべて相手にしません。

また意思決定できる役職でない方も、過去の経験から結局動いた時間が無駄になってしまう

ケースばかりなので、まず話を良く聞いて、そこで意思決定できる役職以上の方との

面識ができなければ対応しません。基本的には部長級以上の方に限っています。

我々も最近、他社から我々のインフラを使いたいという申し入れがいくつかあるが、

興味のある案件だけ手をつけてみようかと思っている。

話は変わるが1/25に香港ののフルマラソン大会に参加する予定なので、

20日あたりに中国に入って、次回は一ヶ月くらいの出張にしようかと。

要は中国の旧正月が始まるまで。

なので日本では毎朝15キロジョギングしている。寒さがこたえるのだが...

まあ今年も日本の某有名家具ブランド、某楽天家具販売企業、

アメリカの高級ホテルデザインコンサル企業のと仕事で一年があっという間に

終わるんだろうな...