効率。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

効率。

仕事の成果に効率が関係することは誰でも知っているであろう。

しかし効率とか有形無形の言葉であり、具体的に何が効率なのか?

ということを考えることはあまり無いだろう。

昨日、工場近くの日本料理屋で食事していた時のこと。

隣のテーブルにいた日本人がせわしなく取引先、仕入先に電話をしている。

校正、色といった言葉を連発していたので、近くにある工場(日系大手印刷企業)に

関わる人間なのだろう。歳は35くらいかな?私とそう変わらない。

せわしなく各方面の電話をする理由は

「お客様に聞いてみます」「工場に聞いてみないとできるか分かりません」

効率、悪いですよね...

「お客様に聞いてみます」=クライアントとの打合せを理解していないから、
             そこで自分で決定できず、また自分の決定に
             責任が取れないため、クライアントとの伝言ゲーム
             になってしまう。

「工場に聞いてみないとできるか分かりません」=自分が関わる領域の実務の経験、
             そして工場でどう製造しているのか、の知識が欠落
             しているため、工場との伝言ゲームとなってしまう。

正直、これでは彼がその仕事をする必然性が無い。

日本の企業にはこのような人間が多く散見されるが、これが日本の大企業が

国際的に競争力を失った原因の1つになっていると思う。

これは労働環境づくりであったり、社員の育成方針の問題であったりする。

ただ、日本企業には技術など誇れる部分が多々ある。

しかし、人材的問題も含めて国際的に広域展開し、シェアを広げるという営業戦略という

部分では比較的内向的で奥手な人種という部分からか、絶対的に劣ってしまう。

そしてその日本人だが、40分ほどかかって段取りを終えたようだ。

しかし、話を聞いていると(隣なのでどうしても聞こえてしまう)、

クライアント、工場共に1回ずつの電話で簡単に終わる電話。

おそらく彼は毎日残業しているんだろう。

密度を上げる、ということは重要なことである。

結局何が目的か?ということを噛み砕いて対処することも需要である。

そうすれば、効率は上がる。

頭の中でいくつかのレイヤ、フローチャートを思い描くことができればそれも可能。

そこにこんなミスがあるかも、

といった非効率的要素もインプットしておけば万が一の時の対処も可能かと。

何気なく時間が経過してしまう生活と、

その意味を深く考察し、意味を考える生活は絶対的に違うなと。

日々考えますね。