新商品。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

新商品。

新商品色々。

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こちらは広州の展示会で出品済み。

マレーシア、シンガポール、台湾、もちろん日本からもオーダーが来ている。

右肘内部が収納となっており、肘幅を広く高さを上げることにより、

ソファに座りながらノートPC作業ができるように。

ソファでPC作業がしたいという私の欲求からデザイン。

思ったより好評なんで、同じ思いをしていた人も多かったんだなと。

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こちらはまだリリース前なので画像は加工してます。

上はごつめのソファ。

下は女性の購買層を意識した丸みを帯びたデザイン。

ソファのデザインはちょっとした丸みや細部のディティールで

イメージが全く変わってきます。

そしてそれを理解していないデザイナーはいまだ多い。

私もソファ工場に入って3年間工場管理をデザイナーと並行して兼務した

経験から意識ががらりと変わった。

以前は「どう作っているのか?」を大体は分かっていた。

しかし材料の特性を正確に把握し、実際の工場に入り込んで

「どう作っているのか?」を知るとデザインの意識が180度変わる。

ソファとは比較的単純な形状の組み合わせである。

複雑な形状は機能を損ね、特定の層にしか届かない傾向にある。

工場サイドに入っている私としては「売れる商品」をつくらないと

ただのマスターベーションに終わってしまう。

だから「普遍性」は常に意識する。

ただ「ただの普遍性」では差別化は計れない。

内容が10のデザインをするのに、10考えて10のデザインをするのと

100考えた結果10のデザインをするのとは決定的に異なる。

深い思考は多様性や想像力を生む。

デザインの引出しとでもいうのかな。

例えば同じ形状でも生地の張り分けやステッチで全く違うイメージになる。

細かいふくらみで全く違うイメージになる。

つまりディティールに「こだわりのデザイン」をほどこすことで

「普遍性を保った、新鮮に見えるデザイン」が可能となる。

これはちょっとした事だが、なかなか気づかない事である。

そして奇抜なデザインをする事よりも、はるかにバランス感覚が求められる。

もちろんそこに工場の特性も考慮し、コストやつくり、現状のクライアントの

市場の内容を考慮すればより売れるソファがつくれる。

しかしそれだけではクライアントにへりくだっただけの商品にしかならないので、

新しいスパイスを加えて、クライアントへの提案(啓蒙)をすることで、

商品はより魅力を備えることができるのである。

私が実際その域に達しているのかどうか...

これはクライアントの評価しかないのだが、

日々努力することで目標に近づいていければと思っている。